【本】サンザシの丘

4334927092サンザシの丘
光文社 2010-05-20

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若い一人暮らしの女性の殺人事件から、犯人と思しき男の背景が浮かびあがるが、そこには日本が戦後に抱えた大きな問題があった。「自分は何者でもない」と言った、男の言葉は何を表しているのか。

「小さな夢を持ち、つつましく生きる若い女性が殺された。義憤を胸に秘めたひとりの刑事が辿り着いたのは、帰る場所も何もない男の背中だった。社会に翻弄される名もなき人間たちの悲劇を哀感を込めて描く。」

↑カッコ内は、借りた図書館のWEBページに書かれた紹介文。これに惹かれて借りたのですが、可もなく不可もなくというところでしょうか。
ちょっと昔の森村誠一さんあたりの社会派推理小説を読んでいるような感覚でした。
刑事たちの視点で物語が進んでいくのですが、捜査の核心に近づくのがどうももたついているようで、中盤かなりだれてしまいました。あんまり捜査がサクサク進んでも、物語としてうそ臭くなるだろうし、あるいは短編になってしまうだろうし、その辺は引っ張らねばならないだろうとは思うけど、、、などと、余計なことを考えさせられながらの読書、ちょっと一気読みって言うわけには行きませんでしたね。
ラスト、何もかも分かったときはそれなりに納得できたし、社会派ミステリーとして書きたいことも分かったし、考えさせられることが多くてよかったんですけど、やっぱりもたついた感じが残念でした。
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