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【本】ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。/辻村深月

4062157616ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (100周年書き下ろし)
講談社 2009-09-15

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著者の本は「子どもたちは夜と遊ぶ」を読んだのみ。
だけど、今回は印象ががらりと変わり、どちらかと言うと角田さんの「八日目の蝉」や「対岸の彼女」みたいな味わいだった。少女のころの親友が突然母親殺しの罪を犯し、逃亡中だというところから物語が始まり、親友の行方を追いつつ、少女のころのさまざまな出来事や、友達関係、家族関係を反芻する。
女同士の友情、母と娘の関係・・・女たちの関わりの底に潜む感情・・みたいなのが上手く描かれていて、釣り込まれた。こう言う具合に心理描写が上手い作品だと、つい感情移入するし説得される。
文中に「娘は誰もが等しく母親に傷つけられている」と言う一文があった。手元に本がないので、正確な文章はわからないけど、そんな内容だったと記憶している。「等しく」と言うのは違うんじゃないか?とは思うものの、やはりそういう「説」があるのかと、深く納得してしまった。母と作り上げてきた時間は、とても一言では表せず、他人から見たらどうと言うことはないような小さな出来事にも、本人たちが深くわだかまりを感じたりして、そしてそれらが積み重なっていく。良い思い出も悪い思い出もある。時々その思い出を天秤ばかりにかけるように釣り合いを取りながらこみ上げてくる感情をやり過ごしたりして。
なんて・・・そんなことを考えて読んでました。
最後は泣けた。
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