【映】キング・コーン

B002S8BNUSキング・コーン [DVD]
紀伊國屋書店 2009-12-19

by G-Tools


ドキュメンタリーです。多分町山智浩さんの「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」で紹介されていたと思うんだけど、そのときから「見たい」と思っていた作品。
二人の若者が、まず、髪の毛の検査を受けます。そこで、自分の毛髪の炭素の成分のほとんどが、コーンであると知ります。なぜ自分のからだの炭素のほとんどがトウモロコシなのか?その謎を解くべく、二人で土地を借り、トウモロコシを育てると言う「実験」をすることになったのです。
育てながらも、二人は「トウモロコシ」にまつわる、色んな現実を目の当たりにしていきます。
まず、トウモロコシって作ったら政府から援助金みたいなのが出たりして、絶対に「ソン」しない感じでした。だからみんな自分の畑をトウモロコシ畑に換えて行って、今ではそこらじゅうトウモロコシ畑。
どの畑もトウモロコシ畑になってしまって、自給ということは大丈夫なの?と、ひとの国だけど心配になってしまいます。しかも、主人公たちがとれたトウモロコシを食べてみると、「まずい」んですって。食用じゃなくて、家畜のエサになったりするトウモロコシを、こんなにたくさん作ってるってことでした。
そうして大量に収穫されるトウモロコシ。ものすごい収納庫があるんだけど、そこに入りきらないで、なんと野ざらしになっていたり。それもビックリでしたが、いくら家畜のエサや燃料になるって言っても、畑で取れた収穫物なのに、彼らそのトウモロコシの山を足で踏んづけて登ってました。
出来たトウモロコシがどこへ行くのか、追跡する事にした二人は、またまた衝撃の事実に出会います。
覚えている範囲で書くと(^_^;)、ともかく、トウモロコシを使った食品が巷にあふれ、意識せずともトウモロコシを食べない日はない。それはなぜかと言うと、トウモロコシを使えば安上がりだから。でも、安い食品は要注意。アメリカ人のかなりの人がいま、糖尿病で苦しんでいるとのこと。その原因の一端は安い甘味料が原因らしい。すっごく肥満だったタクシー運転手は、数年前に炭酸飲料を飲むのをやめたら、体重が半減したという写真を見せてました。自分たちは当時、肥満の原因が炭酸飲料だったなんて全然知らなかったと・・・それで毎日大量に飲んでいたそうです。その結果、今体重は半減したけど彼も糖尿病にかかっているとのことでした。彼だけじゃなく彼の家族たちや周囲の人たちも・・・。
有名なファストフードの食品なんて、トウモロコシを食べた牛の肉(牛は本来、草食動物なのに、家畜肥料としてのトウモロコシ=穀物を無理に取らされているので、胃酸過多になり胃に穴が開いてしまう、それを防ぐために抗生物質を与えている。そういう牛の肉を人間は食べている)、トウモロコシで作った油で揚げたポテト、飲料に含まれる甘味料はコーン由来、コーンシロップ、コーンスターチ・・・・ついつい手軽で安くて美味しいから買ってしまうあのお店のハンバーガーたちも、そんな内幕を聞かされると・・・ゴメンなさい、怖くなってしまいました。
でも食べちゃうだろうと思いますが。


食がいかに大事か。
安い食品だけを選んで食べる危険性、
人間の都合だけを考えた流通や消費のしくみ
などなど、色々と考えさせられてしまいました。


最初、浮かれるように元気一杯で、トウモロコシを作ろうとしていた二人の主人公なのですが、映画の最後には笑顔もなく、作ってしまったトウモロコシをどうしたらいいのか途方に暮れる様子なんかが、最初の「元気」と対照的でした。

http://www.niaes.affrc.go.jp/magazine/110/mgzn11005.html
農業環境技術研究所にも「キング・コーン」の解説がありました↑


4163707506アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (Bunshun Paperbacks)
文藝春秋 2008-10-09

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