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【本】掏摸/中村文則

4309019412掏摸
河出書房新社 2009-10-10

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「土の中の子ども」で芥川賞を受賞した作者の作品で、私はその「土の中の子ども」は雑誌のほうで読んでおりましたが、陰気な作品だなぁと思った程度で、興味をそそられることはなかったのでした。が、最近、トシのせいか、その陰気さに誘われるがごとく(^_^;)この本の評判を聞き、手にとって見ました。
内容は、主人公は、スリなんです。裕福な人間からしか奪わない・・と言っているけど、スリには違いなく。
そして、過去に何かがあり、いったん東京を離れ身を潜めていたのに、また東京に戻り、そこで、以前関わりのあった人物から脅されるようにまた、新たな事件に関わっていく・・それも一流のスリとして。。。
と言う話で、もっとハイテンションなエンタメというか、悪事を働く中でもそれなりの高揚感や達成感の感じられる物語かと思っていたんだけど、そうではなく、こちらもやっぱり陰鬱で救われない気持ちが漂う、アンニュイ感のある作品でした。
人物の関わりや、その背景がイマイチ描きこまれてないのが、私の好みではなかったかな。だって、薄いんですよ、本として。もっとページ数もあって色々と書き込まれている小説のほうが、こう言う話の場合、面白くなったんじゃないかな??などと、不遜な感想を抱きました。
でも、全編に流れる破壊に向かう、気だるく陰気な負のパワーみたいなのは、結構好きかも。
スリと言うと、原田宗典さんの「平成トム・ソーヤー」があります。結構面白く読んだんだけど、今読むとまた違う感想が沸くんだろうなぁ。

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書籍「掏摸(スリ)」★★★☆ 中村 文則著、175ページ 河出書房新社 (2009/10/10) 発行                     →  ★映画のブログ★                      どんなブログが人気なのか知りたい← 「週刊ブックレビューに...

2010/03/12(金) 19:45:53 | soramove