【本】連合赤軍「あさま山荘」事件

4163517502連合赤軍「あさま山荘」事件
文藝春秋 1996-06

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当時現場で連合赤軍のたてこもりにたいし、指揮を務めた警察幹部(肩書きはよく分からない)の佐々淳行氏の書いた手記です。
先日読んだメンバー幹部の坂口弘から見たのとは正反対側から見たこの一連の事件に関する記述。
警察幹部と言う堅苦しい立場の人ながら、なかなかにユーモアのある文章で、エンタメ風に書かれていて読みやすいです。事件に対して、当然こちらのほうがわに立って判断してしまいます。
坂口の手記を読んだときは、坂口たちにもそれなりの言い分、大義があったんだろうと思えたけど、やっぱり国民の「公共の福祉」に反してまで、自分たちの主義主張、権利を押し通すことは断じてあってはならない・・とつくづく思わされます。とくに、警察幹部の奥さんが自宅に送りつけられた爆発物で亡くなっていたり、あるいは立てこもりメンバーの父親が逮捕後に自殺していたり、もちろん事態に当たった警官たちも殉職していたりして、人命よりも重いものはないのだと思いました。

逮捕のとき、メンバーたちがものすごい悪臭を放っていたということだったし、あるいは坂口が逮捕連行のとき、見苦しいほど泣き叫んでいたということで、こういうことは坂口の手記にはなかったので興味深かった。坂口の手記に寄れば、自分が逮捕のときどう言う状態だったか記憶が飛んでいるらしいけど。

あと、警察内部の軋轢・・・警視庁と長野警察との連係プレーのまずさとかも書かれていて興味深かった。
カップヌードルが現場で重宝したとのことだけど(当時カップヌードルは新発売されて間がなかった。現場は零下10度とか15度とかの極寒の地であったので、お弁当なども冷たくて困ったらしい。新登場のカップヌードルがだから重用されたらしい)それが、警視庁メンバーには食べられて、長野県警には回らなかった・・・とか、キャラメルの配給も警視庁のみ、長野県警の人員にはその場でスルーされたなどという人間臭すぎる内情も書かれていて唸ってしまった。

この時代、警察戦国時代と呼ばれたそうで、M作戦と呼ばれた銀行や郵便局を襲って資金を強盗したりということが頻繁に行われたり、銃器店を襲って武器を強奪したりという、一般市民から見たらとても恐ろしい事件が続発したらしい。警察はその対応に追われてたいへんだったようです。

後藤田さんとか、亀山静香さんとか、国松さんとか、当時の様子が書かれているのも興味深く読みました。
ロクな感想になってなくてごめんなさい。

引き続き今度はマスコミ側から見た連合赤軍、久能靖著『浅間山荘事件の真実』も読みました。
あまりにも立て続けにこれらの映画と本に浸かったのでほとほと疲れ果てました。

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