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【映】実録・連合赤軍 あさま山荘への道程

B001MSXHN6実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 [DVD]
CCRE 2009-02-27

by G-Tools


子どもの頃のニュース映像をなんとなく覚えている程度の知識。ときどき、特番「昭和の大事件を振り返る」みたいな番組でも目にした事があるので、自分の記憶だけではないですが。。。
ものすごく恐ろしい映画で、衝撃を受けました。ホラーもスプラッタも平気で、ばっちこい!の私ですが、その私が怖かったって言うんだから、本当に怖かったんですよ。(と、ヘンな自信)
まず、実録映像を交えて、1960年の安保闘争から、世の中が騒然としている中で、ブント、革命左派、赤軍がアメーバのように融合分裂をくりかえして、ついには「連合赤軍」が出来上がっていく様子が描かれます。
そして、逃亡の末に山岳ベースを基点に潜伏を図る、その山岳ベースで「総括」という名目での、リンチ殺人が続発するようす。そして、ついにはメンバーのなかで最後まで残ったものが、あさま山荘に立てこもり逮捕されるまで。という、全体の様子がよく分かるような、ドキュメンタリー仕立ての映画です。登場人物たちの名前も、被害者も犯人も実在の人物の名前です。
特に怖かったのは、なんといっても山岳ベースで起きたリンチ殺人。もともとは本人たちは崇高な理念を持って活動していたはずなんですが、一体なぜこんな事態になってしまったのか。リーダーの森恒夫や永田洋子の考え方に反論を持つ人たちがいても、それを口に出せないであまつさえ、殺人に加担してしまうという、暗い心理。マインドコントロールと言う側面もあっただろうし、ひとたびリンチに手を染めれば、その罪によって身動きが出来なくなり、罪に罪を重ねてしまうという悪のスパイラルにハマってしまったのか・・・。本当に怖いことです。
リンチ殺人の被害者、遠山という女性に対する仕打ちなどは、目を背けたくなるほどで(その割りにこのシーンを何度も見てしまいました)残酷この上なかったです。それを坂井真紀さんが熱演してて、ほんとうに彼女がリンチされているような悲愴感でした。自分で自分の顔を殴れ・・と言ってですね、ぼこぼこにしておきながら、永田はその顔を鏡で確認させるんです。全編通して、このシーンが一番印象的で残りました。女の怖さがこれでもか!っていうほどに感じられました。坂井真紀さんのほかに、登場人物の誰もが、リアルでした。永田洋子の冷たく睨みつける氷のまなざし、森恒夫の相手を震え上がらせるほどの恫喝の声、迫真でした。
例のあさま山荘のシーンでも、管理人の奥さんの受難には言葉もありません。あれは奥さんの身の安全をちゃんと考慮しての突撃だったのか・・・。山荘をメチャクチャに破壊され、自身の身の安全も危うくさせられては、もしも私だったら助けられたとしても人間不信になってしまいます。PTSDなんかも大きかったのではないでしょうか?今のように「心のケア」などと言わなかった時代なのでは・・と思うと、その後の奥さんの心身が心配になってしまいました。

子ども時代、確かに「連合赤軍」メンバーを指名手配するポスターがあちこちに貼られていて、ニュースでもよく聞いたものです。いつの間にか遠い記憶の底に沈んでいたけど、ああそうだったなぁと思い出した次第です。

山岳ベースリンチ殺人主犯の森恒夫は、このあと獄中で自殺します。
あさま山荘のリーダーの坂口弘は手記を発表しています。
その手記を読みましたので、次の記事はその感想を書きます。


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