【本】図地反転/曽根圭介

4062157705図地反転
講談社 2009-09-05

by G-Tools


タイトルの図地反転とは、この本の表紙絵のとおり、壷に見えたり向かい合う二人の人物の顔に見えたりという、錯覚の一種のことを言うらしいです。
ある幼女殺害事件が起きて、容疑者が捕まる。その片方では、過去に幼女殺害で実刑を受けた男が出所していたが、事件のあおりを受けて生活の場をなくしてしまう。
事件の真実に迫りながら、元受刑者を支援すると言う事や、冤罪の恐ろしさを描いていきます。

物語はなかなか面白く、グイグイと読まされて好感触を得ましたが、読み終わって見れば「あれ?あれは、あのひとは?」と言う感じで、中途半端に終わってしまっている気がします。
特に、加賀美や望月という登場人物の描き方が中途半端に感じました。

ただ、図地反転というひとつのテーマ、思い込みや刷り込みによって真実が歪められてしまうという部分は面白かったです。たしかに、記憶なんて当てにならない。何ヶ月も前のことなんて忘れてる。昨日の事も大半忘れてしまうのに。
それを言うと、推理小説なんかはかなり無理のあるものが多いな(たとえば、何年も前の目撃証言を採用したりとか)・・と、苦笑してしまいます。
いや、小説の中の話ならいいんですけどね・・・。




スポンサーサイト
10:43 : [本・タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(0)

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可

トラックバック

この記事のトラックバックURL