2009'10.20
新参者 講談社 2009-09-18 by G-Tools |
日本橋。江戸の匂いも残るこの町の一角で発見された、ひとり暮らしの四十代女性の絞殺死体。「どうして、あんなにいい人が…」周囲がこう声を重ねる彼女の身に何が起きていたのか。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎は、事件の謎を解き明かすため、未知の土地を歩き回る。 (「BOOK」データベースより)
日本橋署に配属になった加賀刑事が、下町情緒あふれるその町で地道に聞き取り調査をして、土地の人と触れ合いながら事件の真実に近付いていく連作短編集です。
一話一話の落とし方が人情味にあふれていて、ホロリとさせられる物語ばかりで、後味のいい作品です。
ただ、ミステリーとしては甘口。事件解決までがじれったく思えました。
もうすこしパンチが欲しいな・・・東野さんはやっぱりハードルが高い。
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加賀さんの魅力は出ているし、話の展開も面白いし、あれだけ大勢のキャラに出ているのにもかかわらず、どのキャラの思いが伝わるのは、さすが東野氏^^ ミステリーなのに暖かさがあるせいか、ほのぼのさせられるし。でも、ねーさんの言うようにパンチが足りないよね。下町、人情味、パズルのような展開は、宮部さんに似てるなと思ったせいか、新鮮味がなかったし。でも、いろんなジャンルに挑戦する東野氏の次の作品に期待してしまいます^^v
2009/10/23(金) 19:33:58 | ラム │ URL | [編集]