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【映】いつか読書する日

B000E0VPM8いつか読書する日 [DVD]
青木研次
アミューズソフトエンタテインメント 2006-02-24

by G-Tools


映画は、田中裕子主演。何が面白いんだろう?と、他人から思われているような人生を送っています。早朝は牛乳配達、昼間はスーパーのレジ。贅沢せず慎ましい暮らし、判で押したような日常、恋人はなく趣味もなく、ただ本をたくさん買うには買うけど夜はいつも早々に寝てしまうので読む時間もない。でも、新聞の本の広告欄はチェックして、面白そうな本の広告は切り抜いて取っている。
そんな彼女が、岸辺一徳演じる市役所職員との間に、実は絶ちがたい思いを抱いていると言うのが追々分かってきて、これは大人のラブストーリーなんだと気がつきました。
親の都合で分かれさせられたような二人が、その後も実は長い年月思い合っているというのが、徐々に分かってきてすごく切ないというか、複雑な気分にさせられました。
岸辺いっとくが朝目覚め、田中裕子の部屋の蔵書を見て絶句するシーンが印象的でした。
なんというか、あのラストは・・・。振り返ってみれば色々と伏線があって唸ってしまったんですが、「そんなぁ・・」と思う気持ちと「もういいんだね」と言う気持ちと半々。

この主人公の田中裕子の人生をまさに「何が面白くて生きているんだろう」と憐憫の気持ちを含めて見守ってる女性作家がいます。
映画を見ている人間のおおかたは、この女性作家のような感想を持って、主人公の人生を見てしまうと思うけど、中にはこの主人公の姿に「開放感」を感じる人もいると思うな。
作家のほうは、だんなさんが認知症になってしまって、これからの介護が大変そう。だけど、一人で暮らしている主人公にその苦労はないもん。
不幸とか、幸福とかははたから見て他人が決めるものじゃなく、本人が決めることだと思うし。彼女は満足しているんじゃないだろうか。一度の逢瀬を胸に抱き、一生を思い出と共に送る。老後の人生が寂しそうにも感じるけど、あるいはそこには自由があるようにも感じる。
地味ですが、忘れられない映画になりそうです。
長崎の町の景色が独特でよかったです。
坂が多くて大変そうだけど。
病人が寝ている大きな窓から見える風景や、その部屋、作家たちの住む部屋、主人公の本棚なども見応えありました。

★★★★
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