【本】自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝/Leslie Dendy Mel Boring C.B. Mordan

4314010215自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝
Leslie Dendy Mel Boring C.B. Mordan
紀伊國屋書店 2007-02

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第1章 あぶり焼きになった英国紳士たち
第2章 袋も骨も筒も飲みこんだ男
第3章 笑うガスの悲しい物語
第4章 死に至る病に名を残した男
第5章 世界中で蚊を退治させた男たち
第6章 青い死の光が輝いた夜
第7章 危険な空気を吸いつづけた親子
第8章 心臓のなかに入りこんだ男
第9章 地上最速の男
第10章 ひとりきりで洞窟にこもった女

サウナに入って、どんなに体を温めても、人間の体温は変わらない。と、いわれて見れば「そんなの当然」と思うかもしれないけれど、かつては周囲の温度に合わせて体温も変化していると思われていたらしいです。この第一章「あぶり焼きになった英国紳士たち」に登場する紳士たち(軍人さんもいる)は、90度以上の温度の部屋にこもり、人間の体温が周囲の温度に関わらず一定を保つことを実証しました。彼らのお陰で、いま、病気になったとき真っ先に体温を測って、体調の目安や病状の推測に用いられているようなのです。
と言う風に、自分の体を使って、さまざまな実験に取り組んだ人たちの列伝。
科学者たちは「喜んで」実験台になり、病気が発生すると「自分の憶測が間違ってなかった」ということで「喜ぶ」ほどです。その探究心・・・・同じように危険に身を晒しても、たとえば自分の趣味だけではなく、人類の為になるんだから、意義があるのだと文中に出てきまして、フムフムと思った次第。

第3章の「笑うガスの悲しい物語」のように、身を呈して実験をして、結果を出してもその手柄が認められたのは、死後20年以上経ってからだったとか、(しかも本人は自殺してしまう)、第4章「死に至る病に名を残した男」や、第5章「世界中で蚊を退治させた男たち」のように、自分の体に病原菌を打って(あるいは、その可能性のある蚊にわざと刺されて)その結果病気が悪化して死んでしまった科学者もいて、結果的に気の毒な科学者も多いです。彼らの壮絶な実験の果てに今現在はいろんな事が分かっているんだとしみじみ思わせられます。

原書はアメリカで、子ども(小学校高学年から中学生)向けに書かれたものらしく、訳本である本書もとても読みやすいので、お子さんにもオススメできます。
真似したい・・・と思われたら困りますが・・(^_^;)

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