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女工哀歌

B001UEGE7S女工哀歌 [DVD]
ドキュメンタリー映画, ミカ・X・ペレド
CCRE 2009-06-03

by G-Tools


今まで何も考えず、何も知らずジーパンをはいていたのが、申し訳なくなるようなドキュメンタリーです。
主人公のジャスミンは、四川省の農村から、丸2日かけて工場のある町に出てきます。
そこで朝の8時から働き、残業は夜の7時から、遅いときは2時3時まで働いてもらう・・と、言われます。彼女は17歳ですが、一緒に働いている少女は14歳。
ジーンズの山に埋もれて働くジャスミン、段々と疲労の色が濃くなっていくのが分かります。
とくに、納期前になると、徹夜の連続。
中国には労働基準法みたいなものはないのか?と思いますが、あるんだそうです。それを無視しているようですね。そんな工場の経営者は元警察署長。でも、少女たちを違法に働かせコキ使います。
タイトルの「女工哀歌」は、かつて「野麦峠」で知られる「女工哀史」を彷彿とさせますが、まさにそんな感じなんです。

そして「女工哀史」と同じく、それほどに一生懸命働いても、工場で働く少女たちが手にする賃金はごく僅か。ごくごくごくごく僅か。こちらの理解の範囲を超える低さです。
中国の女性はおとなしく、従順なので、無理を言っても聞く。だからこう言う工場では主に少女たちを雇うと言うのです。
見ていると、工場長が憎く見えてくるんですが、その工場長とて、ジーンズのブランド会社から、買値を叩かれています。
私たちが買っているジーンズの値段とのあまりの違いに、一体その差額はどこに行くんだろう?と疑問に思いますが、ほとんどがメーカー側が儲けにしているんですと。なんとがめつい。
映画を見ている間中、あまりの過酷な労働と低賃金に憤りを覚えずにいられないのですが、自分がどの立場にいるのかと考えると、居心地が悪くて仕方がない。
低賃金→低所得→安いものしか買えない→安いものしか売れない→コストダウン→賃金を下げる→低所得→安いものしか・・・と言う悪循環の発端はどこにあるのか。

「わたしたちが作ったジーンズは、誰が買うの。同じ世代の子が買うのかな。その子たちは働かなくても良いの?なんて運がいいんだろう。」という少女たちの呟きが胸に痛かったです。
そして、映画の終わりにジャスミンは「ジーパンに手紙をしのばせたい」と思いつきます。
いつか、私が買うジーパンにもジャスミンが書いた手紙が入っているかも。
入っていなくても、彼女たちが作ったかもしれないジーパンを、大事にはこうと思いました。
すごく稚拙な発想だけど、それしか、自分に出来ることがないから。

特典の監督インタビューがまた見応えあり。なんとこの1本撮るのに4年かかったと言うのです。逮捕されたり、没収されたり、退去勧告を受けたりで、すごく困難な撮影だったそう。
是非とも皆さんにも見ていただきたい一本でした。

★★★★★
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11:28 : [映画タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(2)
この間観たところです。まだ学校へ
行く年の子が、親元を離れて稼ぐ過酷さ
に、貧困て辛いね。中国での貧富の差は
大きい、まだ日本に出稼ぎに来れる人
は、いいのかと。でも日本での賃金も
安いんだろうが、自分の手にした
ジーンズを見て、複雑な気持ちに
なった。知らなかったことを知った
だけでもこの映画を観てよかったです。

2009/09/13(日) 09:32:28 | あさみ │ URL | [編集]

あさみさん、コメントありがとうです(^^)
ご覧になりましたか。
複雑な気持ち、分かります!
安いものを選んで買っているけど、安いからくりの一端が分かり
複雑な気分になりました。
こう言う映画って見たばかりのときは色々と考えてしまうけど
しばらくすると忘れてしまうのが難点です・・(^^ゞ

2009/09/13(日) 22:54:36 | short │ URL | [編集]

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