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実録闇サイト事件簿/渋井 哲也

4344981235実録闇サイト事件簿 (幻冬舎新書)
渋井 哲也
幻冬舎 2009-05-27

by G-Tools


ときどきこの手の本を読んで、インターネットは便利で大好きだけど下手したらおっそろしいものだということを、自分自身に喚起しないといけないと思いまして・・。そして、子どもたちにも「こう言うサイトにアクセスしてはいけない」と言う具体的なことを教えてやれるように・・・。
ひところは「出会い系サイト」に登録してはいけない、と言っていましたが、それが「プロフィールサイトに登録してはいけないよ」になり、今では「一部のSNS」がその手の温床になっているらしく・・・。
情報は日々更新されているので、こちらもなるべく新しい情報で子どもに注意を呼びかけないといけないと思いまして。


しかし、思った以上に怖い本でした。
闇サイト、というと、忘れられないのは2007年の「闇サイト殺人事件 名古屋OL拉致殺人事件」です。あの事件を知ったとき、誰もがその内容の恐ろしさに慄然としたはずです。犯人たちは「じゃあ、誰でもいいから襲っちゃう?」という、軽いのりで犯行に及びます。
その犯人たちが集まったきっかけと言うのが「闇の職業安定所」と言う「闇サイト」だったのは、記憶に新しいと言うか強烈な印象がありますが・・・。
第一章:闇サイトと殺人依頼
第二章:自殺系サイトとネット心中
第三章:出会い系・家出サイトに潜む罠
第四章:ネットで流通する合法ドラッグと大麻

と言うように、本書の内容である各章のタイトルを見ただけでも、ネットの怖い面ばかりが実感として迫ってきます。
ひとつひとつ詳しく書くのはやめておきますが、これらを読んで思ったのは、今の世の中のなんと病んでいる人々がたくさんいることか・・・と言う事。インターネットが普及して、病んだ人々が表面化して来ただけに過ぎず、本来も病んだ人々は沢山いたのかもしれないけれど・・・。
妻が邪魔だ・・・弟を殺したい・・・父親を殺したい、で闇サイトに殺人を依頼する。
振られた腹いせに元彼復讐しようと「復讐サイト」に殺人を依頼する。
それが「呪いサイト」の場合もあるらしい。みんな真剣にそういうことを考えるんだ・・と思うと、そのことにビックリ。世の中こんなにも絶望に満ちているのか。
もちろん、依頼を受けるほうも・・・。
それは「自殺サイト」の章でも強く思います。死にたい人が多すぎます。こんなに生きにくい世の中でいいんだろうか・・。日本の自殺者は1998年以降、年間3万人を越えているらしいです。リストラにあった中高年などの自殺者も増加しているらしいですが、30代などの若い人たちの自殺もすごく増えているようです。自殺サイトにはそういった人たちが心中相手を求めてやってきたり、あるいは死にたい心境を吐露して分かち合ったりもするようですが、中にはそういった人を利用して自分の異常嗜好のために連続殺人を犯した犯人のことも書かれていて、恐ろしいとしか言いようがなかったです。
著者は、だからと言ってネット規制をしても、そういった人たちの問題は別の場所で形を変えて噴出するに違いなく、ネットを規制して安心できるものではないと言います。
報道によって加熱し、模倣する形で、より多くの事件や自殺者が激増する場合もあるし、色んな問題点が複雑に絡み合っているのがよく分かりました。
ネットリテラシーと言うけれど、冒頭に書いた名古屋のOLの事件などは、いくら自分が気をつけていても巻き込まれる可能性があるのでどうしようもない・・・。
一体世の中はどうなるのか、暗澹としてしまいますが、本書はいたって冷静に問題点を分析しているので、一読の価値ある良書と思います。
全然うまく紹介出来てないです、ゴメンなさい、でも本書はオススメ。
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14:03 : [本・タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(1)
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2009/08/19(水) 17:32:32 | - │ | [編集]

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