FC2ブログ

雪冤/大門 剛明

404873959X雪冤
大門 剛明
角川書店(角川グループパブリッシング) 2009-05-29

by G-Tools


平成5年、司法試験の合格を目指しながらホームレス同等の暮らしをしている石和は、ある殺人事件の現場に出くわす。そこで二人の若者が殺され、のちに仲間の一人が犯人として逮捕された。
石和はその15年後、弁護士として、殺人事件の被告である青年の弁護を引き受けていた。その青年は、死刑判決を受けながら冤罪を主張していたのだった。

「雪冤」とは、無実の罪を晴らすと言う意味。タイトルの通り、死刑判決を受けた息子の為に真犯人を探そうとする父親八木沼を主人公に、あるきっかけから八木沼に協力するようになった津田というストリートミュージシャン、そして石和弁護士の必死の奮闘を描く。そして八木沼(息子)を無条件で憎む遺族たちの姿を描きながら、15年前の事件の真実に迫る。
被害者側、加害者側、二組は真っ向から対立していたのだけど、真犯人と言う人物から接触があったことから物語は意外な方向に進む。一体八木沼は本当に冤罪なのか、接触してきた「真犯人」なる人物は誰なのか、本当に真犯人なのか。今頃になり接触してきた理由は何か・・・。
八木沼(父)も、元弁護士だった事から過去の事件も含め、目まぐるしく物語は展開しする。
死刑は是か、非か。その論争が本書で展開されるけれど、それが一番読み応えのある部分でありまた著者の訴えたかった事だったのではないだろうか。

・・・・と言う意図はよく伝わったし、実際死刑の廃止か存置かということで考えさせられたけれど、物語としては少々読みづらく、人物関係もある部分把握しにくく混乱したし、最終の結末に至るまでの「フリ」が余りにも長く展開に納得できかねた。
スポンサーサイト



12:20 : [本・タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(0)

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可

トラックバック

この記事のトラックバックURL