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ミツバチが泣いている―天然ハチミツを探せ!/上之次郎

ミツバチが泣いている―天然ハチミツを探せ!
ミツバチが泣いている―天然ハチミツを探せ!上之 二郎

集英社インターナショナル 2003-09
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近頃喧しい、蜂群崩壊症候群、略してCCD。ミツバチの謎の大量失踪。私はひょっとしてこれが今年をあらわす言葉として年末に取り上げられるんじゃないかと思っています。私自身は間違いなく「ハチ」が今年のマイブーム。去年NHKでCCDについての番組を見てからずっと気になっていました。

で、この本は奥付を見ると初版は2002年。ちょっと前の本になります。
タイトルからして「CCD」と関係のある本かしらと手に取ったのですが、副題にあるように「天然ハチミツ」について書かれた本でしたが、それはそれで興味深く読みました。
この本が出たころ、中国産のハチミツに残留抗生物質がみつかって問題になったそうです。
中国産の安いハチミツに手を加えてニセモノといえるようなハチミツを流通させてきた業者と、そういう偽ハチミツをハチミツと勘違いしてきた日本の消費者の意識の低さの問題を解き明かし、ハチミツについて真剣に考えさせられる一冊でした。

まず、ここにももちろんハチがどうやって花蜜を「ハチミツ」にするのかと言う解説もあって、これは何度読んでも神秘的で面白い。花の蜜は「ネクター」と言うのだそうだけど、それがミツバチの体内で化学処理されてハチミツになる。そしてそこに花粉やローヤルゼリーを混ぜて羽で風を送り水分を蒸発させて作られます。手間暇かかってます。ミツバチが一生に作り出すハチミツはティースプーンに一杯きりだとか。ネクターだけではその中に糖分しかなくて、ハチミツのミネラルやビタミンは「花粉」と混じって、栄養分も豊富になるんだとか。
そして、このハチミツは紀元前2000年の大昔から記録に残っているほどで、人間にとっては医療品として大事にされてきたものです。
ハチミツとはミツバチがつくったものに、何も加えず、何も引かない。ミツバチが作ったものこそが「ハチミツ」であるのです。
しかし、そもそも、日本国内に出回っているハチミツの90%が輸入物で、そのうちの85%が中国産だと知っていますか?ためしに私もスーパーで見て見ました。ラベル。片っ端から中国産。
そしてそれらは全部が全部、「純粋ハチミツ」でした。
この本によればハチミツには「純粋ハチミツ」やら「加糖ハチミツ」やら「精製ハチミツ」やらがあって、とてもややこしいんですが、どうやらちょっと前まではハチミツに人口甘味料みたいな異性化糖が大量に入っていたとしても「ハチミツ類」として売ればよかったそうです。小さな文字でも「加糖ハチミツ」と言う表示があればいいんだとか。その中にはハチミツはすこしで、殆どを異性化糖が占めている様な粗悪品もあったようですね。
で、その加糖ハチミツと区別する為に純粋ハチミツと言う名前を使い始めたようだけど、(ほんとはもっとややこしい事が書いてあってうまくまとめられません。是非本書をご一読を)なんかの甘味料が混入していても消費者には分からないのが本当の所らしいです。業者のモラルに任されているレベルの話だそうで。あくまで純粋ハチミツは「天然ハチミツ」ではない。ということです。
中国産や輸入ハチミツの一番の欠点は加熱処理をしてあることだそう。
ハチミツは優れた栄養がありますが、加熱するとダメなんだって。10度の温度で10パーセント栄養が失われると言うほどで、60度の加熱処理をしてある輸入ものは栄養の面で価値は望めないみたいです。
そんなこんなが本書に丁寧に書かれていてとても興味深く読みました。
しかし、やみくもに中国産を排除するのは違うと、著者はいいます。日本では開発などで、単花蜜(一種類の花から出来るハチミツのことで、これに対して沢山の花の蜜から出来るハチミツは百花蜜と言うらしい。香りなんかも断然単花蜜がいいらしい)の蜜源になるような、たとえばれんげ畑なんかがないに等しいそうですよ。そういうものがあるのが中国なんだとか。
四国ぐらいの広さの菜の花畑だってあるんだって。見て見たいですよね。
ただ、中国の蜜の採り方にとても問題があるそうで、たとえば朝じゃなく夕方のうちに、蜜がハチミツとして成熟する前に採っちゃう。手間がかからないからだそうですが。そのため水分が多く、加熱して水分を飛ばす必要があるんだそうです。そういう問題を、日本のきちんとした養蜂家が指導して改善してゆけば、天然のハチミツの生来も明るいみたい??。
ただ中国のハチミツ業者がどうして粗悪品を納入するのかについては、冒頭にも書いたように、安いものを求める日本のユーザーにも問題があると指摘しています。
安かろう、悪かろう・・で満足するのではなく、消費者も学ぶ事が多そうです。

ハチミツについて詳しいサイトを見つけました。こちらです。




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15:43 : [本・タイトル]ま行トラックバック(0)  コメント(2)
以前、ハチミツ専門店で、いろんなハチミツを試食したときの味が忘れられません。蜜柑の花なら蜜柑の味がするんですよ。ただ、やはり値段は高かったです。最近はスーパーでも、本格的なハチミツが売られていますが、やはり高いですね。でも、それだけ手間がかかっているんだということがわかりました。本も、興味深いです。

2009/05/01(金) 16:06:42 | くまま │ URL | [編集]

日本ではもう、単花蜜というのはとても難しいようです。
でも、蜜に香りがあるというのは間違いなく単花蜜だろうし、ハチミツの中には無臭に近いように加工されているものもあるらしく、香りがある蜜というだけで、すごく信用できるハチミツのような気がします。
こうなってみると、値段は高くとも本物の「天然ハチミツ」を食べたいと思うようになりました。
ダイエットにもいいそうです(笑)。
基本的に業者を信じるしかない、曖昧な部分があるということで、消費者もコリャ大変だ・・・と思った次第です。
機会がありましたら読んでみて下さい。興味のあるところだけパラパラッと読んでも身になると思いました♪

2009/05/02(土) 10:42:13 | short │ URL | [編集]

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