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譜めくりの女

B001EGJXY8譜めくりの女 デラックス版
カトリーヌ・フロ, デボラ・フランソワ, パスカル・グレゴリー, ドゥニ・デルクール
ジェネオン エンタテインメント 2008-10-24

by G-Tools


こう言う映画は、なんの予備知識もなく見たい。私は今回内容を全く知らずに見て、大変楽しみました。
淡々とした映画で、派手な出来事もなく、役者たちのせりふも表情も抑えるだけ抑えてある感じで、すごく地味と言えば地味・・・だけど、見ているものにはその人たちの感情や言いたいことがすごく良く伝わってきて、目が逸らされない作品でした。
部類はミステリーだろうか、、全然大仰な事件なんかは起きないんだけど、そこにこそ身近なリアリティを感じます。
余計なものは一切ない。コンパクトにまとまったスリルとサスペンスに満ち満ちた90分です。
オススメ!★★★★☆

+++++++++++

主人公の少女が、ピアノのテストを受ける。もしも不合格ならピアノはやめるつもりだと言う少女。
自信のあったテストだけど、審査員のひとりが、試験の最中に少女の気を逸らせるような事をします。それが何かと言うと・・・・

試験会場に入る前にその女性審査員はサインをねだられて「今はダメ」と、断ったのに、試験の審査の最中になぜかサインをするんです。それで少女の気が散り集中力が途切れピアノの出来は惨憺たるものに。少女は涙を流して試験会場を後にすると、自分のピアノに鍵を掛け、飾ってあった音楽家の石像を箱に仕舞います。
時は流れてその少女が大きくなって、ある事務所に入ってきます。そこで、事務所の上司の家にハウスキーパーとして臨時で雇われます。その上司の妻が、あのときの審査員だったのです。
少女はそこで、どう言う行動をとるのか。表に現さない胸の中の感情は・・・・。

と言う話ですが、女性審査員は、一旦廊下でサインを断っておきながら、試験の最中にサインを受け入れる。呆れた行為です。なぜ今サインをするのか・・。さっきはダメでなぜ今はいいのか。試験官にとっては、大勢の受験者のうちのたった一人かもしれませんが、少女にとってはとても大事なひと時だったのに。自分が思いがけないホンの小さな出来事が、あるとき大きな痛手となって自分に還って来る。ある意味、バタフライエフェクトと言えるのかもしれません。
少女が取った行動は悪く言えば逆恨みで、執念深過ぎると思います。自分だったらどうしただろうか?きっとそこまでのことは出来ないだろうと思う。だけど、逆に、自分には出来ないけど、この少女にはその「思い」を達成して欲しいと願ってしまう。
後味は悪いけれど、そこに奇妙な達成感や爽快感のある不思議な作品。
とても好きです。

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