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人を殺すとはどういうことか―長期LB級刑務所・殺人犯の告白/美達 大和

4103136316人を殺すとはどういうことか―長期LB級刑務所・殺人犯の告白
美達 大和
新潮社 2009-01

by G-Tools


タイトルの通り、2件の殺人事件で長期刑務所に入っている殺人犯人の手記。前半は自分のそれまでの半生と、殺人事件を起こしたあらまし(詳しくは書かれてない)そして、その後どのように自分が贖罪に向かうにいたったかと言う心理の変化が書かれていて、後半は犯罪者ウォッチングとでも言うか、受刑者たちを冷静に観察して分析している。
そもそも、著者の犯した殺人が「計画殺人」だったと言う事と、余りにも冷静に自分の犯罪やらその後の心理状況を分析解説しているので、しじゅう違和感が付きまとう。ナニサマだと自分を思っているんだと思うこともしばしばで、かなり腹立たしい気分になった。あるとき天啓をうけるようにはっと自分の罪の重さに気付くのだけど、それすらも、あまりに冷静な筆致に嫌悪感が沸いてしまった。
後半、受刑者の観察においては、生来の聡明さでかなり的確にタイプの分類や分析がなされていて感心し、なるほどなと思うことが多かった。刑に服しているということの意味や、罪を贖うということの意味を考えさせられる本ではありました。
でも不快な気持ちの沸く手記でした。その不快さに★★★。
・・・と思ったけど、やっぱり★。←受刑者ウォッチングの的確さに。(それとて不条理を感じた)
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