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奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録/石川 拓治

4344015444奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録
石川 拓治
幻冬舎 2008-07

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初めて「自然農法」という言葉を知ったのは忘れもしない、本岡類氏のミステリー「神の柩」だった(・・と思う・・(^_^;))。ミステリー自体面白いものだったと思うのだけど、いかんせんかなり以前に読んだので、内容は忘れてしまったのです。ゴメンなさい(^^ゞ。
でも、そこに出てきた「自然農法」と言う農法にものすごく衝撃を受けました。だって、畑の草は刈らずに生やしておく事こそ、農作物の為になると書いてあったんですもん。猫の額ほどの畑ですが、草取りに追われて、果ては諦め草ぼうぼうにしてしまっては、近所のおじさんたちの視線を気にしていた私は「自然農法だって!草を取らんでもいいんだって!!」と夢のような感じだった。

余談から入ってしまいましたが、この本今話題ですよね。ちょっとタイトルや雰囲気から「そうだ、葉っぱを売ろう!」に似ているイメージがあり「もう読んだから良いや」みたいな気持ちもあったんですが、、、、読んでよかった!!

「諦めなければ夢は叶う」・・と、スポーツ選手のセリフをここで使いたいです。
絶対に無理と言われていたリンゴの無農薬栽培を10年も20年もかけて成功するという、気が遠くなるような話です。殆ど収入もなくなり、リンゴの木は枯れかけ、家族をも犠牲にして、そのことに罪悪感や焦燥感を覚えながらも夢を捨てず、試行錯誤のすえに死をも考えたときにふっと見つけた「出口」。
ほとんど悟りを開いた釈尊のよう。木村さんの姿はとても尊く神々しいほどに感じました。圧倒され、感動しました。
そして、自然と人間は共生出来る!と手本を見せられたその反面、逆に人間の傲慢さを再認識させられました。本書を読みながら何度も、ミツバチのことを思いました。NHKのクローズアップ現代で取り上げられていた「アメリカ発 ミツバチ“大量失踪(しっそう)”の謎」のことです。あの番組をを見たときも思ったんですが、人間だけが他の生物の生態や形やあり方そのものを変えてしまって平気でいるんだなぁと。その権利があると、当然のように思ってる・・。
この木村さんがやっていることは、ミツバチを大量失踪させた原因とは、まったく反対のことをやっているのです。あまりにも正反対で驚くほどでした。
そして、人間が絶滅しても地球は滅びないけど、昆虫が絶滅したら地球は滅びると、何かの本で読んだ事があるのを思い出しました。
木村さんの功績もすばらしいけど、支えたご家族もすごい。奥さん、娘さんたちは言うに及ばずですが、(婿養子さんです)義理のお父さんが、木村さんのやることに一切口を出さず反対もせず「やめろ」とも言わず、あまつさえイタドリを取ってその中の虫を川釣りの餌として売ると言う内職までやって木村さんを支えた事に、とても深い感動を覚えました。木村さんもすごいけど、ご家族もすごい。この家族なくして木村さんの成功はなかったかもしれませんよ。






4062095653神の柩
本岡 類
講談社 1999-03

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