少女/湊かなえ

4152089954少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)
湊 かなえ
早川書房 2009-01-23

by G-Tools



「告白」で鮮烈デビューをはたした著者の第二作。今回はタイトルのとおり、二人の少女が主人公。思春期の友情のもろくはかない絆をテーマにかかれた、一見青春小説のよう。誰かが私をいじめたとか、陰口を言っているとか、そういったその時期にはよくある話の延長で、「親友」だったはずの二人の「少女」は同じように「死」に興味を持ち、片方は病院に、もう一方は老人ホームにボランティアに行く・・と言う話です。二人が同時に「死」に興味を持ち同時に「ボランティア」なんて、ちょっと出来すぎな設定で、その後も都合が良すぎると感じる部分はあるのだけど、それがまたこの作品の魅力のひとつになっていると思う。
インパクトや初っ端の吸引力と言う点では、前作「告白」を越えてないと思ったけど、読むうちに釣り込まれていく「右肩上がり」の感じはこちらが上廻ったと感じた。読むうちにどんどん釣り込まれていくのです。
後半の意外性の連続は、単に私が先読みできない単純な人間だから受けたのかとも思うけど、なかなかに楽しませてくれた第ニ作は、後味も前作ほどに悪くなく、かといってただ良いだけの後味じゃない、ますます著者の今後の活躍が期待される読み応えでした。
★★★★

あさみさんにお借りしました。ありがとうございました。
スポンサーサイト
10:51 : [本・タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(0)

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可

トラックバック

この記事のトラックバックURL