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オオカミ少女はいなかった/鈴木 光太郎

478851124Xオオカミ少女はいなかった 心理学の神話をめぐる冒険
鈴木 光太郎
新曜社 2008-10-03

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タイトルは「オオカミに育てられた少女、アマラとカマラ」=「オオカミ少女」は「実は本当の話ではない」と言うことです。
幼児期や児童期の環境や教育が「ヒト」に与える影響が重要だと言う事で、保育科だった私も教材を与えられ勉強した覚えがある。
がしかし、この話は嘘だった。生物学的にも現実的にも、オオカミが人間を育てるわけがないと言うのだ。専門家の中には最初から疑問視していた人もいたという。なのに、なぜ「実話」のようになってしまったのか。(かの手塚治虫の「ブラック・ジャック」にも山猫に育てられた少年の話があったではないか。まぁ少年は後天性の脳障害ではあったけれど)
著者はそれを丁寧に、「事件(少女たちの発見)」発生から順を追って紐解いている。仲介に有名な心理学者がいたりジャーナリストがいたり、様々な過程を含めてこの話は世界的に有名になっていき、いつしか「真実」となっていく。それが一般的な読者にもとても分かりやすく、それが真実として流布されたことの問題点と共に読みやすく解説されていて、とても釣り込まれた。


ほかにも「サブリミナル効果の真偽」に関する章、「母親は赤ちゃんを左胸に抱く」と言う通説の検証、ヒトの言葉を理解する賢い馬「クレバー・ハンス」の章など、それぞれ「そんな通説があったなんて知らなかった」と言う程度の私が読んでも、充分興味深い。心理学から見た「謎解き」でしたが、心理学って「主観」が入ると言うこともあり、とても曖昧な部分があると分かった。
白状すれば、良く分かってない部分も多いと思うけど、読書中はとても面白く、ぐいぐい読みました。
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