君は誰に殺されたのですか/江花優子

4103131810君は誰に殺されたのですか―パロマ湯沸器事件の真実
江花 優子
新潮社 2008-11

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あるとき遠く離れて東京で暮らす息子と連絡がつかなくなり・・・タイトルの通り、パロマの給湯器の改造事故で一酸化炭素中毒で亡くなってしまっていたという最悪の事態に・・。本としては、ちょっと読みにくかったんですが、書いてある内容というのは他人事ではなく、胸ふさがれると言うか、胸をかきむしられるようなものでした。
ご家族は10年の間本当の死因を知らずに、発見当時、警察に「親の監督不行き届き!何をやっていたんだ!」と言う罵倒を浴びたこともあり、自分たちのせいだとずっと苦しみ、離婚もしてしまった。結局、改めて死因を聞いてみたら「心臓発作などの病気で死んだ」と聞かされていたのに、「一酸化炭素中毒だった」と言う事で、ビックリするわけです。それを知らずに10年間なぜ過ぎたのか?なぜ教えてもらえなかったのか?なぜ一酸化炭素中毒と言う事で死んでしまったのか?ひょっとして殺されたのではないだろうかとさえ思うお母さん。大事な友達も疑いの対象に。
もっと驚く事にパロマ給湯器の一酸化炭素中毒事故は過去多発していたと、その時になってわかるのです。
分かってからも、その原因となった「給湯器の改造」は誰がしたのか、責任はどこにあるのかでまた心かき乱されるご家族たち。まるで息子さんが勝手に改造して勝手に死んだような言い草もあったようです。
当時、親を罵倒したうえに、きちんと死因を探ろうとしなかった(明らかに初動捜査の間違いがあったはず)警察側は謝罪はしないし、罵倒したと言う件の刑事にも連絡が取れない。
やっと取れたら、その刑事の言い草たるや・・・。
子どもを亡くすということがどんなにつらい事か・・。本書を読みながら他人事ではなく、企業のあり方や警察の怠慢などにも憤りを覚えたのですが、やっぱりなんといっても、自分だったら・・と思うと涙が流れてしまうのでした。
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山根敦・死の真実
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