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君のためなら千回でも

B0019546FA君のためなら千回でも スペシャル・エディション
ハリド・アブダラ, ゼキリア・エブラヒミ, ホマユーン・エルシャンディ, アフマド・ハーン・マフムードザダ, マーク・フォスター
角川エンタテインメント 2008-08-22

by G-Tools


1979年、アフガニスタンで平和に暮らしていた少年たちは、伝統行事の「凧揚げ」の日を堺に急速に離れてしまう。ある「事件」がきっかけで。まるで、兄弟のように育ってきたアミールとハッサンだったのに。。。二人の別離は、「事件」を封印したいアミールの企みから決定的になってしまう。
その後、ロシア(ソ連)の侵攻によって、アミールは父親に連れられてパキスタンに脱出する。
20年後、アミールと父親はアメリカにいた。

アフガニスタンという国名を自分の記憶の中で、一番最初に聞いたのが、おそらくこのソ連の侵攻のときだったのではないかと思う。実際には覚えてないんだけど。日本にも影響があったはず。その一つが、モスクワ五輪のボイコットだったのですからね。
それから、「ランボー 怒りのアフガン」とか「タリバン」とか「アルカイダ」とか・・・国際に全く疎い私は、紛争とか民族問題とかまったく難しくてちゃんと理解できないのだけど、ともかくニュースに登場するアフガニスタンと言うと、きな臭い怖いイメージの国です。
それが、映画の冒頭で、とてものどかに子供たちが生き生きと凧揚げなんかをしているシーンを見て、意外な感じがしました。この映画の最大の魅力はこの凧揚げのシーンであると言ってもよいのでは。。いわゆる「ケンカ凧」なのだけど、まるで戦闘機同士の追いつ追われつを見るようなスリリングな迫力に加えて、空を舞う伸びやかな美しさに魅了されました。「自由」の象徴なのかも。タリバンによって禁止されてしまったと言う事からも、そんな気がします。
正直、知らず知らずに予想している展開とは少し感じが違っていて、一言でいうと「座り心地が悪い」映画といえたかも。どこに物語が流れていくのかわからず、まっすぐに行くと思ってたのに、急に分岐ポイントで方向を変えられたレールの上の電車のようなイメージ、と言えば良いかな。後半の展開には面食らってしまうほど。とても怖かった。実際にアフガニスタンはあんな感じなのか。公開処刑とか・・・。あまりにも知らない事ばかりで申し訳ないほどです。
前半と後半(子ども時代と大人時代)では、まるで作品の「色」は違う。だからと言って「つまらなかった」と言うわけではないです。それこそが、ソ連の軍事侵攻を堺にガラリと変わってしまったアフガニスタンの人々の人生と言えるのでしょう。映画にこめられたメッセージ「アフガニスタンに平和を」というアフガニスタン出身の原作者の願いは、充分に伝わりました。
自分たちがのんびりと平和に暮らしていた、同じ時間をこの人たちはこんな風に過ごしていたんだ、人生は決して「平和」が当たり前ではないんだ、どこかで少し何かが違えば、あそこにいるのは自分だったかもしれないという、当然ながらもいつも忘れてしまっている事に、気付かされるのです。
アフガニスタンではいま、凧揚げが復活されているようです。
全世界に平和を。心から念じます。

★★★★

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23:53 : [映画タイトル]か行トラックバック(1)  コメント(4)
これ、映画館に見に行きました。私も、アフガニスタンのことは、殆ど知らなかったけれど、衝撃的で、ハッサンや、アミールのお父さんの生き方にも、感銘を覚えました。
アミール役の俳優さん、9.11の映画では、タリバン役を演じています。なんとも皮肉ですが。

2008/09/18(木) 09:48:33 | くまま │ URL | [編集]

コメントありがとうございます(^^)
お父さん、アミールの事をちゃんと理解していない高圧的な父親と思ってましたが、とても愛情の深い立派な人物でしたね。
ハッサンが黙って受け入れ、去っていくシーンは感動でした。
アミールがテロリストを!どの映画でしょうか。と思って検索したら「ユナイテッド98」でした。
ほんと、皮肉ですね。

2008/09/18(木) 15:57:06 | short │ URL | [編集]

ショートさん、おはようございます。
TBさせていただきました。
こういった作品、私は好きですね。
わかりやすくリアルで胸に突き刺さって(笑)

原作も続けて読んでみたいと思います。
少し設定違うのかな。
えっ、タリバン役?チェックしますね。

2009/07/17(金) 09:29:49 | トラキチ │ URL | [編集]

おはようございます、トラキチさん。
いつもTBコメントありがとうございます(^^)

印象深い映画で、こう言う映画は内容をあまり忘れませんね。

でも、こう言う映画を見た後の感想文、自分の・・・

「人生は決して「平和」が当たり前ではないんだ、どこかで少し何かが違えば、あそこにいるのは自分だったかもしれない」
とか言う辺り・・・。
どの映画の感想にも片っ端からいつも同じことを書いていて、我ながらゲンナリしました。
情けなや・・・・(^_^;)

2009/07/17(金) 10:40:21 | short │ URL | [編集]

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