ウェイトレス~おいしい人生のつくりかた

B00139FT5Iウェイトレス~おいしい人生のつくりかた (初回生産分限定“幸せなパイのレシピブック”付)
ケリー・ラッセル, エイドリアン・シェリー
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2008-03-07

by G-Tools


田舎町のダイナーで働くジェナは、とても美味しいオリジナルのパイを作り出す才能を持つ。
今度開催されるパイのコンテストに出品し、優勝賞金でDV夫から逃げる予定。
・・・だったのに、突然の妊娠!子供がいては計画台無しだ。
そんなジェナの前に現れたのが、産婦人科医のポマター医師。
二人は急速に接近し・・・・?


++++++++


DVの夫の拘束から逃れて自立する女を描いているのだけど、その割りに、お得意のパイと言う「武器」が、自立のために役立っているようにあまり感じないのが残念でした。
そして、二組のダブル不倫が登場するが、女の立場から見れば不倫に対して同情的になるけれど(ジェナはDV夫に愛情のない結婚生活を送り、オギーの夫はおしめをして寝たきり)相手の男はと言うと、結婚生活にさしたる不満もないのに、成り行きで不倫を楽しんでいるように見える。
たとえばポマターは、ジェナの境遇に同情して、力になりたい・支えになりたいと願っているように、一見見えるんだけど、それが不倫と言う一線を越えた関係になってしまっては、説得力がない。
しかし、この不倫は見ようによっては女が男(快楽)を「踏み台」にしたと言う事かも。
DVは、相手の心をも拘束してしまうと言うので、逃げようと思えばいくらでもチャンスはあるのに、具体的に逃げようとしないジェナの心理状態は理解できるとしても、結局夫に三行半を突きつけるまでが、あまりにもあっけないように感じる。
でも、だからこそ逆に、子どもを産むと言うことが、ジェナに大きな力を与えたのだという事、子どもが生まれた瞬間に「すぱっ!」と音を立ててそれまでを断ち切るかのような潔さが、たしかに心地よいラストです。
そして、もっとよかったのは、ジェナの働くダイナーの老オーナー。彼は最初嫌味でワガママなオーナーとして登場するけれど、だんだんとジェナに対して深い愛情と理解を持っていることが分かってきて、彼の「このままではいけない、幸せになるために正しい行いをしなさい」と言う(はっきりと覚えてません、ゴメンなさい)真摯なアドバイスが胸を打ちました。このアドバイスがあるからこそ、この映画はただの不倫映画にならずに済んだとさえ思う。
ところで、ジェナの心を代弁するように随所に登場する、ちょっと変わった名前のパイたち。おいしそうなのか、そうじゃないのか、よく分からなかった。日本人って、パイって言う食べ物にそこまで馴染みがないのでは?アップルパイぐらいしか私は食べる機会がないです。
特にラストに登場するパイの数々は、ちょっと悪趣味なまでの色彩感覚で、とても食べたいと思えるものじゃないですよね。。。

★★★

この映画にヒロインの友だちのドーン役で登場するのがこの映画の監督、エイドリアン・シェリー。なんと殺されてしまったそうです。映画に登場する、彼女の実のお嬢さんは3歳です。なんとも気の毒です。




スポンサーサイト
00:07 : [映画タイトル]あ行トラックバック(0)  コメント(0)

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可

トラックバック

この記事のトラックバックURL