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結婚のアマチュア/アン・タイラー

4167661985結婚のアマチュア (文春文庫)
Anne Tyler 中野 恵津子
文藝春秋 2005-05

by G-Tools

歳月の梯子」が面白かったので、もうひとつこの作者のをと思い借りました。
これもおもしろかった~。
些細な日常の中の、見過ごしに出来ないこと・・・それは各人それぞれに違う感覚があるんでしょうけど、そういうものが積み重なって長年経つと、夫婦の間は修復しがたいものになっていく。とういのが、上手く描かれています。
パールハーバーの年、1941年、主人公の二人マイケルとポーリーンは衝撃的に出会い、弾みがついた形で結婚。
物語は、その数年後、そしてまた数年後、それからだいたい10年程の時間を飛び越え飛び越え、この夫婦の一生を描くのです。
誰もがお似合いだと思った二人の結婚生活は、決して「ラブラブ」ではなかった。双方が「この結婚は間違いだったのじゃ?」という煩悶を内に秘めながら暮らしていくんです。表面的には、でも普通の夫婦に見えたと思う。まぁ普通よりも起伏があるかな?
夫が妻のことを、そしてまた妻も夫の事を「ここが気に入らない、あそこが嫌い」と思うのだけど、それがまたどっちの気持ちに対しても「わかるわかる!」となるのが面白いんですよ。
各章ごとの視点(主役)は、マイケル、ポーリーン、カレン(二人の二女)、ジョージ(ふたりの長男)と、様々で、物語をより立体的に眺める事が出来て、それも面白いんです。
どんな夫婦にも歴史がある。
よいときも悪い時もある。
でも、過ぎ去ってみればやっぱりどんな形であれ「夫婦」だったね・・・という、しみじみとした感慨。後味はほろ苦くもあり、さばさばとしたものもありで自分たちの結婚生活について、自分たちの夫婦の形について、深く考えさせられてしまいました。
この二人が歩んだ歴史は、予想外の展開で驚かされ、グイグイと引っ張られました。
結婚20年前後の主婦などが読んだら、身につまされるのでは?(わたしのことです!)
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