ミッドナイト・クロス

B0011GIENMミッドナイト・クロス
ジョン・トラボルタ, ナンシー・アレン, ブライアン・デ・パルマ
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2008-03-05

by G-Tools



監督・脚本ブライアン・デ・パルマによるサスペンスです。主演はこれまたジョン・トラボルタ。1982年の公開作品です。

映画の音響効果技師をしている主人公のジャック(トラボルタ)は、夜中に森の中で映画に使える音を収集しています。そこである自動車事故を目撃、湖に沈む車の中から女性を救い出します。しかし同乗の男は死亡。その男はなんと知事選に出馬する政治家だったのです。
その事故に作為を感じたジャックは、真実を探ろうとして・・・という政治がらみのサスペンスです。

事件そのものは、政治サスペンスと猟奇殺人ミステリー、その二つのつながりにスマートさが感じられずすこし残念な気がしましたが、見所はやはりトラボルタ。とても誠実そうで優しい包容力のある男を演じていて、劇中の彼にとても魅力を感じます。
もともと警察の内務捜査官として自分の不注意から同僚を死なせてしまったという悲しい過去を持っていることなど、彼の人物像に深みがあるのも物語に引き付けられるポイント。
音響の技師であることから、事件の夜の拾い集めた音を技術加工するシーンなど、今ならコンピューター処理によりもっと簡単に済むのかもしれませんが、地道な作業をする彼の姿もまた職人気質風味をかもし出していて良い感じ。その作業も面白く見応えありました。

ここから結末に触れるネタバレです。

一度、警察の内務捜査にて同僚を死に至らしめる(彼だけの責任ではないにしろ)という過去を持ちながら、またも同じように今度は恋人になろうとする女性を死なせてしまうというオチは、とてもとても辛すぎるラストです。彼女のいまわの際の叫び声を映画の中で使うなどとは「まさか」と思ったけれど、彼はそうすることで生涯自分を戒めよう、この「罪」を一生背負っていこうという決意をしたのではないかと思います。あまりにも悲痛で、主人公にこう言う人生を与えた監督は、ほんとに鬼、残酷なひとだなぁとしばし余韻が去らないのです。

トラボルタのなんともいえない表情が印象的な、名作です。

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10:38 : [映画タイトル]ま行トラックバック(0)  コメント(0)

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