金メダルへの道/荒川 静香

4140811269金メダルへの道
荒川 静香
日本放送出版協会 2006-09

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北京五輪が近付き、図書館に「五輪コーナー」が出来ていました。
その中にあったので、借りてきました。

NHK総合テレビで2006年2月25日放送のNHKスペシャル「荒川静香 金メダルへの道」をもとにして、NHK取材班がまとめたものに荒川静香さんが加筆訂正を加え、長時間インタビューとともに構成したものです。(冒頭本文)

トリノオリンピックで日本人としてただ一人のメダル獲得者である、荒川静香さん。彼女の金メダルはみんなの記憶に刻まれた事でしょうが、荒川さんはそれまで以前の大会では決して、優勝争いと言われるほどの順位を上げてはいませんでした。2004年世界選手権で優勝するも、翌2005年はグランプリシリーズを含め、あまり芳しい結果は得られなかったのです。それは、トリノオリンピックの前(2004-2005年)に変更になった採点方法のせい。なかなかこの新しい採点方法になじめず、得点が得られないで順位を上げられずにいたのです。その彼女が何故、優勝候補であったライバルたちを圧倒して優勝したのか、その過程と彼女の内面が、インタビューと取材を通してとてもリアルに伝わってきます。
どんなに頑張っても、なかなか到達しないレベル4。それを取ると言う事は、こうも難しい事なのだと改めてわかり、選手の努力のすごさを垣間見ました。
荒川さんはファンの「選手だから得点を狙うのは当然だけど、優雅に舞う姿が素敵だなと思う」という言葉に刺激を受けます。技の難易度が高くてもそのすごさが観客には伝わりにくい技を無理してまで、レベル4狙いで入れなければならないというシステムになじめなかった葛藤がよくわかります。
でも、結局は、採点には殆ど関係のないイナヴァウワーを演技に入れることで、観客たちに大きなインパクトを与えて、そして見事に優勝。誰もが、新採点方法の得点狙いだけの演技をしなかった荒川さんのフィギュア選手魂とでも言うか、その心に感動したはずです。
金メダルは自分にたくさんのチャンスをくれた。切符と同じで、たくさん持っていても使うか使わないかは自分次第、どう使うかをコーディネートしてくれる人はいないのでその先は自分で考え、自分で成長して行かねばならないという意味のコメントが印象的です。
彼女は外見だけではなく、内面もクールビューティー、とても強くしなやかな素敵な人だと、改めて感じました。
そして、ライバルのスルツカヤ選手、彼女はお母さんの看病のため大会を欠場したり、自分の心臓病のためにワンシーズン棒に振ったりと、波乱の選手生活を送ったとの事。金メダルを目指して、取れない選手一人ひとりにドラマがあり涙があると、これもまた改めて思います。それだからこそ、価値がある金メダルなのでしょう。

ちなみに、わたしは浅田真央ちゃんのファンです。先日のドリーム・オン・アイスではすごく感動的な演技でした。これからも、日本のフィギュア選手に頑張ってもらいたい、日本だけじゃなく世界のフィギュア選手に素敵な演技をして、見せてほしいと思います。
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