命の終わりを決めるとき/朔 立木

4334924611命の終わりを決めるとき
朔 立木
光文社 2005-06-22

by G-Tools


「死亡推定時刻」があまりにも面白かったので、図書館で本書を見つけて「やったー♪」と借りてみたものの…。及ばず。

「終の信託」と「よっくんは今」という2つの短編が収録されているけれど、どちらも「殺人容疑」で拘束されて、検事や刑事に取り調べられている状況での、当事者たちの心理描写を描いた作品だ。
特に「終の信託」は、医者による安楽死をめぐる事件として、読み応えがある…はずだけど、医者、検事双方に感情移入が出来ず、まったく盛り上がらないまま読了。
たしかに、無意味な生命延長は患者の尊厳をなくし、家族の負担を増すものだろうが、それが医者と本人だけのあいまいな意思表示だけによって、決定されて進められるとしたら、家族は抵抗を覚えるのは当然ではないか。
この医者は、家族が患者を思っていないと断定して(描写としてはそう言うように描かれているが)そう言う行動に出たわけだが、果たして医者から見た家族の姿は正しいのか。それは医者の主観に過ぎないのではないか。
そう言う問題提起をこの小説自体がしているのなら、それも良いけれど、小説としての魅力は…申し訳ないけど、なかったです。
「よっくんは今」は、恋人をナイフで惨殺した少女の心の中を描いたもの。
実際の事件をヒントに描かれた作品だと言うことだけど、ま、ほんとに殺人のきっかけや動機なんて、はたからは計り知れない部分が多いだろうから、その点ではこの小説は「リアル」なのかもしれない。
でも、犯人にも刑事にも全然同調できる部分がなく、これまた盛り上がらないうちに読了した次第です。
スポンサーサイト
15:00 : [本・タイトル]あ行トラックバック(0)  コメント(2)
shortさん…夕方予約してきたばかりだよー。
「死亡推定時刻」が先だよねやっぱ。
「激流」が終わり次第読まなきゃ♪「激流」は100ページ超えたところですでに波乱の予感が!!

2005/12/01(木) 21:00:21 | ユミ │ URL | [編集]

ユミさーん♪
「死亡推定時刻」が、よかっただけに思わず期待してしまったけど…。
次回作に期待ってことで…^^;
ユミさんはどう言う印象を受けられるのか…!楽しみです。

>波乱の予感

おお!!!そうですか!!(わくわく)やっぱ、読み物は波乱がなけりゃねー(笑)私も早く読みたいよう~~♪

2005/12/01(木) 22:13:20 | short │ URL | [編集]

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可

トラックバック

この記事のトラックバックURL