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流星の絆/東野 圭吾

4062145901流星の絆
東野 圭吾
講談社 2008-03-05

by G-Tools

幼いころに両親を惨殺された3きょうだい。その後寄り添うようにして生きてきた彼らは、いつしか詐欺師になっていた。あるとき、「カモ」として目をつけた男の父親が、両親の死に関係している事がわかり・・・。
長男の功一はある計画を立てるのだが・・・。

これも一気に読みました。面白かった。
3人の兄弟関係がよかった。長男の功一には思わず肩入れして読んでしまいます。(自分が長女だから)冷静で頭の回転のいい功一は、ここ最近の東野作品の登場人物の中では、かなりカッコいい方だと思った。
詐欺師になってしまうくだりは、同情は出来るものの、やっぱりその仕事はいただけない。ので、あんまり共感できなかったかなぁ。
ただ、静奈の「女子大生」ぶりは、どうなのでしょうか。いくら上流階級の女の子でも、今時あんなタイプの子が存在するの?ちょっと違和感があったな。
ちょっとネタバレ↓
戸神の家に乗り込むシーンにしても、ずいぶんまどろっこしい気がした。手っ取り早く「恋人」になってしまい、家に行くってカンジの方がリアルだったような。で、その割りにすぐにバレたりして、何をやってるんだと思った。まぁその後の展開は面白かったけど。
で、真犯人は別にいたわけで、それもきっちり伏線が貼ってあり、唐突なカンジはないはずなんだけど、でも「やっぱりそんなことだろうと思った」と言う感じになってしまった。


物語としては全体的に大変面白かったんだけど、でもそつがないというか、出来すぎというか。きれいに収まりすぎてしまっている。後で考えれば、あれもこれも伏線だったのか、という周到さに唸らされるものの、深みはなかったかな。東野サンの本はハードルが高くなってしまうので(ハードルをあげているのはご本人)たいていのものは「まぁまぁかな」になってしまうのが申し訳ないです。


全然関係ないけど、「夜明けの街で」を読んだとき、主人公が不倫相手に気持ちを揺り動かされているときの描写のひとつに、家のリビングのカーテンレールに、生乾きの洗濯物がぶら下げてあるのを見た主人公が、そこに「生活感」と言うモノを実感する場面があった。
今、生乾きの洗濯物が実際カーテンレールに干してある我が家。これをするたびに「夜明けの街で」を思い出します。
あのとき、この「夜明けの街で」の主人公に、物凄く反発を覚えた。気持ちは分かる。分かるけど、あんただって洗濯物が乾かなかったら困るでしょう、わたしだって好きでやってるわけじゃない、でも洗濯物を乾かすのは主婦の義務なんだよ、じゃぁどうすればいいんだよ、と言う感じで。
結婚って「生活」そのもの。恋愛は「いいとこどり」。それが「洗濯物」で表現されてたと思う。

今回読んだ2つの小説は、そこまで印象に残る場面がなかったかな~~と言う感じ。
いやはや、「東野圭吾」は辛い職業ですね。ほんとにワガママな読者でゴメンなさい。
でも、大好きです。

今回の2冊、らむちゃんにお借りしました。ありがとうございました。
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19:56 : [本・タイトル]ら行トラックバック(0)  コメント(2)
2冊とも読んでくれてありがとう。

2冊とも一気に読めるし、楽しめたけど、
どっちも何にも残らなかったよね。
私も東野さんの作品は好きだし、
お気に入りの作品が多いせいか、比べてしまうのよね。
でも、新作が出ると、手に取ってしまうし、
読みだすと止まらない。これは東野氏マジックだね。


2008/04/14(月) 18:57:01 | ラム │ URL | [編集]

東野さんは、時々もうビックリするぐらいの面白い本を書くから、どうしても読者も期待しちゃうね。。。
気の毒な気もするけど、それだけ読者に期待されていると思ってあきらめてもらわないと。。(笑)

2008/04/15(火) 10:52:30 | short │ URL | [編集]

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