ルワンダの涙

B000TCU4JGルワンダの涙
ジョン・ハート
AVEX GROUP HOLDINGS.(ADI)(D) 2007-09-19

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監督 マイケル・ケイトン=ジョーンズ
製作総指揮 リチャード・アルウィン 、ルース・キャレブ 、デヴィッド・M・トンプソン 、ポール・トライビッツ
音楽 ダリオ・マリアネッリ
脚本 デヴィッド・ウォルステンクロフト

ジョン・ハート (クリストファー神父)
ヒュー・ダンシー (ジョー・コナー)
クレア=ホープ・アシティ (マリー)
ドミニク・ホルヴィッツ (デロン大尉)
ニコラ・ウォーカー (レイチェル)

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ルワンダの虐殺を、白人の神父と現地駐在の学校教師の視点から描いたものです。
同じように、映画「ホテル・ルワンダ」や、イマキュレー著作の本「生かされて」なども、ルワンダの大虐殺をテーマに描いていますが、今回の「ルワンダの涙」はルワンダ国民、ツチ族でもなくフツ族でもなく、白人の視点から描いてあるので、われわれ日本人が見て一番身につまされるものになっていると思います。
現地で取材をするイギリスのレポーターが言うのです。サラエボの取材の時は、迫害されたり殺された人を見て自分も泣けた、でもここでは泣けない、それは人種が違うから、というような事を。それを、冷たいと思うのか同感するのか・・。ともかく容赦ないその表現には居た堪れない居心地の悪さを感じました。しかし、所詮は「ひとごと」になってしまう、そう思わなければ生きていかれないのでは。。。
そこに生じる物凄く大きな葛藤や罪悪感、友人たちを捨てる哀しみなど、それはやっぱり体験した人にしか分からないと思うのだけど、映画を見ていると、画面から流れてくるそれらの感情に圧倒されます。
今回の映画の主人公と言えるのはジョン・ハートの演じる神父なのですが、彼と教会で子どもたちを教える教師役(これが、オーラの少ないオーランド・ブルームみたいだった)を通じて、わたしはこの物語を見ていました。見捨てないでと哀願するツチ族の友人たちを、見放さなければならないその気持ち、一番辛いのがこれでした。
先日見た「ラストキング・オブ・スコットランド」も、同じように白人医師の目を通して、ウガンダの独裁政治の模様を描いたものでしたが、あの青年医師とこちらの教師とは、気持ちのありようやヒューマニズムがまったく違う。違うんだけど、結局「逃げ出す」という事で「同じ」になってしまう。なんとも悲しい、後味の悪さは似ています。似てるけど、それが「真実」であり、きれいごととして収めてないのが良かった。
そして、神父。。。。
彼については是非とも見て下さい。

★★★★☆




生かされて。
生かされて。イマキュレー・イリバギザ スティーヴ・アーウィン 堤江実

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ルワンダ大虐殺 〜世界で一番悲しい光景を見た青年の手記〜 ジェノサイドの丘〈上〉―ルワンダ虐殺の隠された真実 Left to Tell: Discovering God Amidst the Rwandan Holocaust 漂泊のルワンダ ホテル・ルワンダ プレミアム・エディション


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10:45 : [映画タイトル]ら行トラックバック(0)  コメント(2)
大虐殺のきっかけと知ることが出来たせいか、もうひとつのルワンダ大虐殺を観ることができました。もし、私も主人公と同じ立場なら、身を切る思いをしただろうなあ。でも、神父には私も泣かされました。少女が走るシーンは悲しくも美しい。
白黒がない「ホテルルワンダ」に比べたら、どうも「涙」はフツ族が悪に描かれたような。その点から「ホテル」の方が私は好きです。

2008/02/27(水) 20:58:54 | ラム │ URL | [編集]

ラムちゃん、コメントありがとー!
言われて見れば、フツが悪って言う感じだったね。なるほど!
こう言うのはどっちが悪いとか良いとか、はたから決め付けるのは無理だモノね。
しかし、そう、神父だよ。あの場面に頭を殴られたような、心臓を鷲づかみにされたようなショックと感動があったのよ。
ちょっと遠藤周作の「沈黙」とか「死海のほとり」を思い出してね。
なので、わたしはルワンダよりも好きだと思ったんだけど、ラムちゃんのコメントを見て、確かにそうだなぁとも今改めて思います。

2008/02/27(水) 21:41:44 | short │ URL | [編集]

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