そうだ、葉っぱを売ろう! /横石 知二

4797340657そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生
横石 知二
ソフトバンククリエイティブ 2007-08-23

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いつも、読んだ後に暗ーい気持ちになってしまうような「ノンフィクション」を好んで読む私ですが、今日は違いますぞ。
ものすごく気持ちがいい、前向きでパワーをもらえるようなノンフィクションをご紹介します。
それがこの本。「そうだ、葉っぱを売ろう!」です。
今から30年ほども前に、ある新米(たったハタチ)の農協職員(営農指導員)が、過疎にあえぐ瀕死の徳島県の上勝町を「葉っぱビジネス」によって、華々しく蘇らせる物語。
各種メディアでも頻繁に取り上げられているらしいので、ご存知の方も多いかもしれません。
著者は1979年に20歳で上勝町農協に「営農指導員」として採用されます。
小さな過疎の町で活気も覇気も感じられない、低迷しているという感じの町。
それではいけないと、著者が農家の人たちに「改革」を唱えても、「よそ者に何が分かる」と一蹴される。
そんな雰囲気の中で、頼みの綱である収穫元の「みかん」が冷害で根こそぎやられてしまうという大ピンチが襲います。
「ミカン農協」と言うだけに、ミカンに頼り切っていた上勝町の農協は、大打撃。しかし、そのピンチが逆にチャンスとなる、つまりミカンが冷害にあって初めて一丸となって復興に取り組むと言う、、、殆ど全てはそこから始まったようです。何か出来ないか、何かと模索した挙句に取り組んだ末に生れた「彩」事業。
葉っぱビジネスとはつまり、懐石料理などの「飾り」のような「妻もの」である「葉っぱ」を売るビジネス。ちょっと自然があれば葉っぱなんてその辺にいくらでもある、その葉っぱが売れるのか?という常識を覆し、ちゃんと「彩」というブランドの「売り物」になって、町を見事に生き返らせてゆくのです。
かと言って初めから「葉っぱビジネス」が成功したわけではなくて、もちろん苦労もあれば失敗も、いろーんな紆余曲折があるのです。それをどうやって乗り越えて行ったか、挫けない著者の頑張りに感動するのです。
そんな著者と気持ちを一体にして町の人たちも、いろんなことに取り組んでいく。その姿の前向きな事といったら、読んでるだけで元気が伝わってくるよう。そして、人と人とのつながりの大切さなども大いに再確認させられました。
著者は「暇ではいけない」と考えました。暇だと人の悪口や愚痴や、よくないことばかり考えてしまう、そんな暇がないぐらい「忙しい」ほうが人のためにはいいんだ。と。
でも、忙しいとは「心を亡くす」と書く、忙しい事は必ずしも人にとって「良い」事ではないと思っていたのですが、著者の言う「忙しさ」はここでは「生き甲斐」となっているんです。
この本を読めばこの町の人たちが、「忙しい」イコール「楽しく元気に生きている」ということが分かります。人々が元気になればもちろん、町全体も生き生きとしてきます。
この町は女性の年よりもパソコンやインターネットを使いこなしています。年寄りには出来ない、とあきらめない。
病気になっても自分の葉っぱや農作物を売ることが楽しみで、早く元気になろうとする。人を動かしているのは「気」なんだと、しみじみ思います。

見て!この表紙のおばさんの元気な笑顔を!
今の社会に一体何が必要なのか、答えがつまってる本だと思いました!
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10:32 : [本・タイトル]さ行トラックバック(1)  コメント(4)
この表紙見ただけで元気になりそう。
いやあ、読んでみたくなりました。これ、ニュースで見て、すごく印象に残っています。早速、メモしました

2008/01/26(土) 21:30:15 | くまま │ URL | [編集]

ありがとうございます!
もう、是非とも読んで!!ソンはさせないよ!
という感じ。
ニュースでご覧になりました?
わたしは実ははじめて聞いた話だったのですよ。
おばちゃんたちも見事なら、この著者もすごいんですよ~~。
オススメです(^^)

2008/01/28(月) 20:01:54 | short │ URL | [編集]

>忙しい」イコール「楽しく元気に生きている」ということが分かります。

まったくその通りですね。

仕事がないほど、悲しいことはありません。

2008/02/10(日) 16:18:28 | 本のソムリエ │ URL | [編集]

本のソムリエさん
いらっしゃいませ。
コメントありがとうございます!!
この本を、日本の国会議員たちに読ませたい!!
コレを読んで、今後の日本の目標とか指標とか、考えて下さい
っていう感じですよね。

2008/02/10(日) 21:15:13 | short │ URL | [編集]

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