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裁判官の爆笑お言葉集 /長嶺 超輝

4344980301裁判官の爆笑お言葉集 (幻冬舎新書 な 3-1)
長嶺 超輝
幻冬舎 2007-03

by G-Tools


裁判官が判決を下す時、被告人に対して判決文以外に添えた言葉を集めたものです。
※裁判官には、判事と判事補の二つの役職がある
※被告というのは民事訴訟で訴えられた人
※被告人というのは刑事事件で訴えられた人
いろんな言葉があって、裁判官の人柄を示してて、興味深く読めました。
※で書いたようなウンチクなどもあって面白かったです。(ウンチクはその時は『へぇ~ほぉ~』と思うけど、すぐ忘れてしまう)
タイトルの「爆笑」はどうかと思うけど。だってもっと厳粛な気持ちがわいてきます。やっぱり「裁判」だし。人の命の事も書かれているのでね。
この本にはおおよそ、100個の裁判官の「お言葉」が載ってますが、この中で印象に残ったのは、なんと言っても、生活の行き詰まりから肉親と無理心中を図り、結果的に承諾殺人の罪に問われた人たちの話。あるいは物言えぬ小さな子どもに対する虐待の罪で、判決を受ける人たちへの裁判官の言葉、というよりもその事件そのものに泣かずにはいられないです。

で、ここでわたしが一番インパクトを受けた部分をご紹介します。
オウム真理教の松本の裁判は、公判の直前に「もうやめてっ!」の横山昭二もと弁護士が解任になり(延期による引き伸ばし目的)国が新たに任命したのが12人の弁護士団だったそうですが、彼らに事件記録等をコピーする費用が、なんと、800万円だったそうな。コピーの費用ですよ。びっくりしました。(金銭的なことが印象に残ってしまうわたしって一体?って言う感じもするけど)
それと、このケース。
被告人は、普通に国道を運転中に運悪く、20台の暴走族に出会います。そしてあおられる。先に行かせようと思い、速度を落とすんだけど囲まれてしまうのです。で、窓から首などをつかまれたため、その人は車を急発進させて暴走族を振り落とし、大怪我をさせてしまう。その結果検挙されてしまうんです。
こう言うのって「正当防衛」ですよね。ところが、推理小説とは違い、実際の裁判では「正当防衛」と言うのは要件が難しいので滅多に採用されないらしい。
でも、この人は結局はそれが認められたらしいけど、そこまでになんと4年もの時間がかかり、で、当の暴走族たちは被告人の車に仕返しで窓ガラスなどを割ったりと言う暴挙に出たのに、やつらにはお咎めの一切はなかったんだって。
コレが日本の裁判の現実か!!と思いまして深く印象に残りました。

ちなみに、この著者の名前、ながみね、はさきと読むそうです。難しいお名前で。
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18:35 : [本・タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(0)

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