映画編/金城一紀

4087753808映画篇
金城 一紀
集英社 2007-07

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映画にまつわる短編集。
それぞれの話が、「ローマの休日」の上映会に関連しているということが、読むうちに分かり、ラストでその種あかしがされると言う連作短編集と言える。
どれもなかなか爽やかで楽しめましたが、読書スランプだからか?そこまで「いい!」とは思えない。「GO」や「レボリューション№3」程でもない。
とくに「種明かし」のなされる最終章の「愛の泉」は、ちょっときれいごと過ぎる感じが鼻についてしまいました。連れ合いを亡くした祖母を孫たちが励ましたり面倒を見ようとしたりするのですが、人間こういうことは思っていてもなかなか行動には移せず、移せないことを後で悔いたりする事の方が多く自分もきっと感情移入できたと思うんだけど、孫たち全員があまりにもいい子過ぎて嘘くさく感じたのでした。
こんな感想はごく少数で、わたしなんてひねくれているので参考にしないで下さいと言いたいですが。
最初の、著者の子どもの頃の思い出話か?と思うような朝鮮学校でのエピソードは彼らしくって良かったと思うけど。
『「恋のためらい/フランキーとジョニー」もしくは「トゥルー・ロマンス」』という小説では、わたしの大好き映画「トゥルー・ロマンス」がどのように使われているんだろうと楽しみにしてただけに、ちょっと拍子ぬけ。タイトルにしか出てこないんですもん。「逃亡劇」って言う所でリンクしているけれど、不満が残りました。
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11:47 : [本・タイトル]あ行トラックバック(1)  コメント(2)
映画好きのshortさんには不満もおありで(笑)。
言われてみれば孫たちもね…出来すぎっちゃ出来すぎだね。
ま…単細胞なワタシは号泣しましたけど。
やっと『桶川~』読み始めたよ。

2007/11/09(金) 17:12:35 | ユミ │ URL | [編集]

ユミさん、こんにちは!
もう、ほんとに、ゴメンしてね!
感性が薄くなってるんですよ。
単細胞はわたしも同じなんだけどねぇ。
なんででしょう。。。
「桶川」みたいなのばっかり読んでると
心が観想して行くのか知らん?(^^ゞ
でも、すごいでしょ。
そのリンチのすさまじさと警察の対応!!
思い出しても怒れてくるよ。

2007/11/10(土) 15:45:43 | short │ URL | [編集]

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