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パンズ・ラビリンス

panslabyrinth


監督 ギレルモ・デル・トロ
脚本 ギレルモ・デル・トロ
音楽 ハビエル・ナバレテ
出演 イバナ・バケロ 、セルジ・ロペス 、マリベル・ベルドゥ 、ダグ・ジョーンズ 、アリアドナ・ヒル 、アレックス・アングロ 、エウセビオ・ラサロ 、パコ・ビダル 、フェデリコ・ルッピ


どんな映画かはあんまりわからなくて、多分ファンタジーだなと思って見に行きました。「天コケ」と同じ映画館だったので予告上映も見たはずなんですが記憶になし。いや、多少はあったかもしれない。
で、殆ど「ダークな大人向けのファンタジー」だろうと思い込んで見に行きました。そしたら、たしかに子ども向けというよりは大人向けだったけど、すごくビックリするような感動でした。

以下、なるべくネタバレ無しで書きますが、興味がある人は何も情報をいれずに劇場に行って下さい。白紙状態で見たほうが楽しめると思います。
本当はネタバレ全開で語りたい!!抑えて抑えて。

+++++++++++++++

主人公のオフェリアは母親の再婚でその時代の独裁政権の軍大尉のところに行くんです。その途中で不思議な石像を見つけ、そこから出てきた不思議な虫を見る。その夜その虫に導かれて「パンズ・ラビリンス」に行きます。そこで、オフィリアは地下の国の女王であると、告げられます。もう一度、地下の女王になるためにあることをしなければならないと「試練」を与えられます。オフィリアはその試練を果たせるのか?



ともかく、全編釣り込まれます。美しい映像もさりながら、かたやオフィリアの出会うファンタジー世界、かと思うとかたや残酷でえげつない大尉の仕打ちやそれに抵抗するゲリラたちの活動。どこをとってもドキドキハラハラで目が離せない。
「こんな物語だったのか!」という驚きと切なさに打ちのめされてしまいました。
内容をあんまり話すのは止めておいて、ちょっと映像の事で。
少女が出会う妖精たちが、不気味なんですよね。妖精って言うとティンカーベルとかエルフとか、ラムダスさん(だっけ、ナルニアの)とかみたいに、滑稽だったりキレイだったりでしょうが。ここに登場する妖精たちの、みょーに気味悪い不気味さも見ものでした。
ちょっと千と千尋を思い出すシーンがいくつかありましたね。

うーん、結末にも触れずにコメントするのは難しい。
ともかく、オススメです。

★★★★★


で、ここからネタバレ感想。↓ドラッグしてね。


わたしは、ファンタジー世界がオフェリアの空想の世界だとは思わずに見ていました。本好きで空想好きな少女が、現実から逃避するために作り上げた虚構の世界…。切ないです。大尉が独り言を言うオフェリアを見つけ、そこで初めて「オフェリアの作り上げた世界だったのだ」と気付いたのです。ああ、そうだったのかという驚きと切なさ。(それまでそんなことをちっとも思わなかった)ほんとうに、「ああ…!!」と思いました。
最初にオフェリアの瀕死の場面からスタートするのですが、途中物語にのめりこみ、一瞬結末を忘れていました。でも、大尉がオフェリアと最後に対峙した時「助からないんだな」とハッと最初のシーンを思い出すのです。あまりに残酷な結末。子どもは絶対に死なないアメリカ映画にはない容赦のなさ。でも、だからこそあの衝撃があり、忘れられない作品になったのです。オフェリアが最後に見たのは、幸せそうに微笑むお母さんやお父さん。自分の輝ける地位(王女)と引き換えに弟を守ったことが「正しい選択だった」と。あの誇らしげで幸せそうなオフェリアの顔が忘れられません。

結局このラストは「夢オチ」といわれる手法といっても良いと思いますが、キアヌ・リーブスの「ディアボロス」を見たときのような「夢オチかーい!!」という怒りや虚脱感はまったくない、それどころか、夢落ちだからこそ、訴えるものが胸に迫るということではないでしょうか。
それが、映画ならではという感動を与えてくれます。上手く言えないけど。


それと、ゲリラたち。わたしは足を切られた人が、切る前にちょっと待ってくれといって無言で足を束の間見つめていたシーンが印象的。泣けました。


セリフを多用するのではなく、しぐさや表情で感情を表していた、全体的にそんな感じがしてこの映画の素晴らしいなと感じるところのひとつです。

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19:51 : [映画タイトル]は行トラックバック(0)  コメント(10)
shortさん、私・・・公式サイトのSTORY読んじゃいましたよ(^^;
ついつい・・・。
詳しすぎませんかね?
あ、↓の『アパートの鍵貸します』私も大好きです♪

2007/10/17(水) 00:13:12 | kei │ URL | [編集]

ほんとだー!詳しすぎます!!
しかし、リセット、リセットですよ。keiさん!
すべてを忘れて、映画を見て下さい!
まぁ多分、80%の概ねは分かってしまったと思いますが、それでもきっと楽しめますよ!(強引?)
あらすじを読むのと、映画を見るのはずいぶん違いますから。
最後が、ねー。(と意味深に)
できれば見てね、そして語り合いましょうよ!

「アパートの鍵」名作ですね!恥ずかしながらはじめて見たんです。大変面白かったです!

2007/10/17(水) 18:20:03 | short │ URL | [編集]

>びっくりするような感動
私も味わってきました。途中、何度か、目をつむってしまったけれど。
結局、この世界は、○○だったのか、その判断は、人によって違うでしょうね。
ラスト、ビダルにはきすてるように言った、メルセデスの言葉が、忘れられません。

2007/10/18(木) 17:27:23 | くまま │ URL | [編集]

くまま、さっそくご覧になりましたね。
メルセデス、良かったですよね。大好き。
わたしは〇〇…
ホームページの方にネタバレで書き足しておきましたので、お暇な時に良かったら見てみて下さい。
http://homepage2.nifty.com/shortpage888/video/vi2007/c_4.html#panslabyrinth

2007/10/18(木) 20:56:17 | short │ URL | [編集]

書き足した部分、読ませていただきました。
私も、1日、考えてやはり、書き足そうかなと思っていたところ。同じこと考えていたようです。あとから、あのチョークで描かれた部分が、重くのしかかってきて・・・。

2007/10/20(土) 10:47:36 | くまま │ URL | [編集]

わたしも読ませていただいてきました。
そうなんですね。あのお話は、〇〇だからこそ哀しさと残酷さにやられてしまうと思うのです。
すっごく語りたいけど、ネタバレしてもなんだなぁ、と思いましてやっぱりここに、書き足しました。
↑のネタバレ部分、下線部が書き足し部分です。
お帰りに覗いて下さいませ~。

2007/10/20(土) 12:11:56 | short │ URL | [編集]

shortさん、こんにちは。
昨日のスマステでやたらとごろーちゃんがこの映画を褒めていたので、気になりだしました。shortさんも高評価ですねえ(多分)ただ、ファンタジーが超苦手で(ハリーポ○○○とかロードオブザ○○○とか好きじゃないので)ファンタジー嫌いでも大丈夫でしょうか?
自分行きつけの映画館でもあまりやってないなあ。

2007/10/21(日) 10:45:08 | なおぞう │ URL | [編集]

なおちゃん、いらっしゃいませ~。
ごろーちゃん、誉めていましたか。
わたしも、どっちかというと
ファンタジーはそんなに好きではないんだけど(嫌いでもないけど)
この映画は「ファンタジー嫌い」の人にこそオススメしたいですね。
見に行くのなら、余計な情報は入れずに言って下さいませ。
上映館、少ないよねぇ。
でもそちらはどこか近くにあるのでは。
是非是非!

わたしは「300」ダメだったよ~(~_~;)

2007/10/21(日) 11:31:43 | short │ URL | [編集]

こんにちは。
大道芸観覧レポートという写真ブログをつくっています。
映画「パンズ・ラビリンス」、いい映画でしたね。
私もブログでとりあげています。
よかったら、寄ってみてください。
http://blogs.yahoo.co.jp/kemukemu23611

2007/11/10(土) 21:09:47 | kemukemu │ URL | [編集]

kemukemuさん、コメントありがとうございました!
お返事が大変遅れてゴメンなさい!
パンズラビリンス、良い映画でしたね!
今もまだ余韻が続いています。
同じ監督の映画で「デビルズ・バックボーン」という映画も最近みましたが、コレもよかったです。
また映画のお話をさせて下さいね!!宜しくお願いします!

2007/11/17(土) 19:24:53 | short │ URL | [編集]

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