2007'10.16

監督 ギレルモ・デル・トロ
脚本 ギレルモ・デル・トロ
音楽 ハビエル・ナバレテ
出演 イバナ・バケロ 、セルジ・ロペス 、マリベル・ベルドゥ 、ダグ・ジョーンズ 、アリアドナ・ヒル 、アレックス・アングロ 、エウセビオ・ラサロ 、パコ・ビダル 、フェデリコ・ルッピ
どんな映画かはあんまりわからなくて、多分ファンタジーだなと思って見に行きました。「天コケ」と同じ映画館だったので予告上映も見たはずなんですが記憶になし。いや、多少はあったかもしれない。
で、殆ど「ダークな大人向けのファンタジー」だろうと思い込んで見に行きました。そしたら、たしかに子ども向けというよりは大人向けだったけど、すごくビックリするような感動でした。
以下、なるべくネタバレ無しで書きますが、興味がある人は何も情報をいれずに劇場に行って下さい。白紙状態で見たほうが楽しめると思います。
本当はネタバレ全開で語りたい!!抑えて抑えて。
+++++++++++++++
主人公のオフェリアは母親の再婚でその時代の独裁政権の軍大尉のところに行くんです。その途中で不思議な石像を見つけ、そこから出てきた不思議な虫を見る。その夜その虫に導かれて「パンズ・ラビリンス」に行きます。そこで、オフィリアは地下の国の女王であると、告げられます。もう一度、地下の女王になるためにあることをしなければならないと「試練」を与えられます。オフィリアはその試練を果たせるのか?
ともかく、全編釣り込まれます。美しい映像もさりながら、かたやオフィリアの出会うファンタジー世界、かと思うとかたや残酷でえげつない大尉の仕打ちやそれに抵抗するゲリラたちの活動。どこをとってもドキドキハラハラで目が離せない。
「こんな物語だったのか!」という驚きと切なさに打ちのめされてしまいました。
内容をあんまり話すのは止めておいて、ちょっと映像の事で。
少女が出会う妖精たちが、不気味なんですよね。妖精って言うとティンカーベルとかエルフとか、ラムダスさん(だっけ、ナルニアの)とかみたいに、滑稽だったりキレイだったりでしょうが。ここに登場する妖精たちの、みょーに気味悪い不気味さも見ものでした。
ちょっと千と千尋を思い出すシーンがいくつかありましたね。
うーん、結末にも触れずにコメントするのは難しい。
ともかく、オススメです。
★★★★★
で、ここからネタバレ感想。↓ドラッグしてね。
わたしは、ファンタジー世界がオフェリアの空想の世界だとは思わずに見ていました。本好きで空想好きな少女が、現実から逃避するために作り上げた虚構の世界…。切ないです。大尉が独り言を言うオフェリアを見つけ、そこで初めて「オフェリアの作り上げた世界だったのだ」と気付いたのです。ああ、そうだったのかという驚きと切なさ。(それまでそんなことをちっとも思わなかった)ほんとうに、「ああ…!!」と思いました。
最初にオフェリアの瀕死の場面からスタートするのですが、途中物語にのめりこみ、一瞬結末を忘れていました。でも、大尉がオフェリアと最後に対峙した時「助からないんだな」とハッと最初のシーンを思い出すのです。あまりに残酷な結末。子どもは絶対に死なないアメリカ映画にはない容赦のなさ。でも、だからこそあの衝撃があり、忘れられない作品になったのです。オフェリアが最後に見たのは、幸せそうに微笑むお母さんやお父さん。自分の輝ける地位(王女)と引き換えに弟を守ったことが「正しい選択だった」と。あの誇らしげで幸せそうなオフェリアの顔が忘れられません。
結局このラストは「夢オチ」といわれる手法といっても良いと思いますが、キアヌ・リーブスの「ディアボロス」を見たときのような「夢オチかーい!!」という怒りや虚脱感はまったくない、それどころか、夢落ちだからこそ、訴えるものが胸に迫るということではないでしょうか。
それが、映画ならではという感動を与えてくれます。上手く言えないけど。
それと、ゲリラたち。わたしは足を切られた人が、切る前にちょっと待ってくれといって無言で足を束の間見つめていたシーンが印象的。泣けました。
セリフを多用するのではなく、しぐさや表情で感情を表していた、全体的にそんな感じがしてこの映画の素晴らしいなと感じるところのひとつです。
最初にオフェリアの瀕死の場面からスタートするのですが、途中物語にのめりこみ、一瞬結末を忘れていました。でも、大尉がオフェリアと最後に対峙した時「助からないんだな」とハッと最初のシーンを思い出すのです。あまりに残酷な結末。子どもは絶対に死なないアメリカ映画にはない容赦のなさ。でも、だからこそあの衝撃があり、忘れられない作品になったのです。オフェリアが最後に見たのは、幸せそうに微笑むお母さんやお父さん。自分の輝ける地位(王女)と引き換えに弟を守ったことが「正しい選択だった」と。あの誇らしげで幸せそうなオフェリアの顔が忘れられません。
結局このラストは「夢オチ」といわれる手法といっても良いと思いますが、キアヌ・リーブスの「ディアボロス」を見たときのような「夢オチかーい!!」という怒りや虚脱感はまったくない、それどころか、夢落ちだからこそ、訴えるものが胸に迫るということではないでしょうか。
それが、映画ならではという感動を与えてくれます。上手く言えないけど。
それと、ゲリラたち。わたしは足を切られた人が、切る前にちょっと待ってくれといって無言で足を束の間見つめていたシーンが印象的。泣けました。
セリフを多用するのではなく、しぐさや表情で感情を表していた、全体的にそんな感じがしてこの映画の素晴らしいなと感じるところのひとつです。




ついつい・・・。
詳しすぎませんかね?
あ、↓の『アパートの鍵貸します』私も大好きです♪
2007/10/17(水) 00:13:12 | kei │ URL | [編集]