神戸大学院生リンチ殺人事件―警察はなぜ凶行を止めなかったのか/黒木昭雄

4794215282神戸大学院生リンチ殺人事件―警察はなぜ凶行を止めなかったのか
黒木 昭雄
草思社 2006-09-23

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国や地方自治体を相手に訴訟を起こす事を、国家賠償請求訴訟(国賠)と言うそうです。今まで読んできたノンフィクションの中でも「桶川ストーカー殺人」や「栃木リンチ殺人」など、警察が的確な捜査をしていれば被害者の命が救われていたと思われる事件でも国賠が起こされている。もちろんそれ以外にも沢山の国賠があるわけですが、ことごとく「国」が勝っています。その確率たるや100%の割合で。
そんななか、初めてその100%以外の判決が出たのは初めてとのこと、つまり異例中の異例だったのです。(だから、100%ではなくなったのですね)
反対に言うと、それほどまでにこの事件の警察は「だめ」だったと言う事。なにせ助けを求めている一般市民を見殺しにしたのです。ヤクザと「持ちつ持たれつ」の関係を築き、恩を売るためにか、とんでもないお粗末な初動捜査。このときの警察の仕事が的確だったら、被害者の男性は死ななくてすんだはず。

事件発生から、警察の怠慢ぶり、裁判の様子など順を追って事件のあらましが非常に分かりやすく良く書かれていて、事件の内容はどうにも腹が立つのだけど、著者の文章には好感が持てました。
黒木さんはもと警察官。そこから本来の警官のあり方など含めて、事件に迫っているので読み応えがあると思う。

いろんな事件で、マスコミを利用して情報操作を行っていると言う告発とも取れるコメントも見逃せません。次の著作が待たれます。
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2007/09/28(金) 15:49:38 | パチンコメーカー