歳三往きてまた/秋山 香乃

4835537459歳三往きてまた
秋山 香乃
文芸社 2002-03

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秋山版新撰組ですね。
大政奉還がすでに行われた、幕末も末期から(変な言い方ですが)の物語になっています。

この物語はなんといっても土方が魅力的に描かれています。ともかくカッコイイ。新撰組の隊士たちもしょっちゅうクラクラしているぐらいに色っぽい、男をも惑わす色男。そして、また、たまに入るそういう描写が読者をどぎまぎさせてくれます。男ばかりの世界なので、まぁその手の色気がぷんぷん。マンガ好きのわたしとしては、少女マンガ風の土方が流し目でこっちを見つめるような錯覚を覚えましたよ。
だけど決してそれだけではない、ひとたび戦闘体制に入ればきりりとした姿がどこまでも男前なのです。
何よりも近藤勇との友情や師弟愛を超えた結びつきが泣かせる。斬首になったのは自分のせい、介錯してくれと頼まれた時にかなえてやれなかった自分を責めて・・・。
その後も戦いのたびに、大事な隊士たちを失ってゆく土方。その喪失感、虚無感と寂寥感がこちらにも伝わります。今まで感じていた近寄りがたかった土方と違い、どこか人間的で愛しい土方像だと思いました。

それにしても、大阪城から逃げた慶喜、これがなかったらこのひと、面白くって興味深い人なのに。いつ読んでもここはだめです。ね?

個人的には「茶々」シリーズの方が好きですね。
歴史をうまくライトにアレンジにする人だと思います。

らむちゃんにお借りしました。ありがとう♪
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23:28 : [本・タイトル]た行トラックバック(0)  コメント(2)
読んでくれてありがとう。
やっぱ、ねーさんは茶々が好みのようだね。
続きはまだ出てません。私もはよ観たい。

秋山さんが描くと白黒がないせいか
キャラ全員の思いが伝わってきました。
今までのキャラのイメージが覆すことも多いし。
歳三さんは時には計算が狂ってしまうという、人間ももろさを感じました。その愚かさに惚れてしまった私です(笑)




2007/09/11(火) 22:38:58 | ラム │ URL | [編集]

こちらもありがとう!
秋山さん、なかなか読ませますね!やっぱり。
やっぱり切ないねー、新撰組は。
特にこの話は終わりの方だったし、破滅に向かって一直線って言う感じで、悲しくなってしまうわ。
でも、ともかく色っぽかった。
さすがBL出身だね。

茶々、続き楽しみでーす♪

2007/09/12(水) 20:51:56 | short │ URL | [編集]

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