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エデンの東

B00005HCVUエデンの東
エリア・カザン ジェームス・ディーン
ワーナー・ホーム・ビデオ 1991-09-21

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こないだ、「ロッキー」を久しぶりに見たとき、年とともに映画の感想が変わることを改めて痛感したので、今度はコレを見ました。「エデンの東」。
今の若い人で「好きな俳優は?」と尋ねられて「ジェームズ・ディーン」と答える人はあまりいないと思いますが、わたしの世代では彼の死後20年以上経っていても、「ジェームズ・ディーンのファン」という人が大勢いたのです。(同じく「ブルース・リーのファン」とかも)
で、当時は当然レンタルビデオも、家庭用のビデオデッキもなくて(あったかも知れないけど持っている家庭は滅多になかったの)リバイバル上映でもなければ、テレビ放映で見るしかなかった。ご他聞に漏れずわたしもテレビ放映で一度見ただけ。その後レンタルビデオが見られるようになっても、特に借りてみた記憶もない、そんな映画が「エデンの東」以外にも結構あることに気が付いたのです。「シェーン」とか「荒野の用心棒」などの西部劇色々やヒチコック作品とかもそうです。

前置きが長くなったけど、そんなわけで改めて借りてみた。久しぶりのジェームズ・ディーン。画面は古ぼったいし、音楽はジャジャーン!!って言う感じでこれまた古い耳障りだし、どうなんだろう、今見たらがっかりするんじゃないだろうかと思ったら、とんでもないでした。

物語は今更語るまでもないと思うけど、父と子の確執モノですね。
ディーンが演じる主人公キャルには双子の兄アロンがいます。農場を経営する厳格で「善人」の父親の愛情と期待は、出来のよいアロンのほうばかりへ注がれている。またアロンにはアブラという美しい婚約者もいて、乱暴で人嫌いなキャルは誰からも見向きされずに、性格がねじけてしまっています。
家族3人の中で自分だけが「悪人」であることを悩むキャルは、死んだ事になっている母親に会いに行きます。母親はいかがわしい商売をしていて、ろくでなしであり「悪人」である、自分の性格の根源はこの母親にある、父親に嫌われるのも当然だと納得するキャル。
ですが、父親が母親を本当に愛していた事を知って、自分も努力すれば父親の愛情を得る事ができると思い、キャルは変わります。自分から父親の「冷凍キャベツ」の収穫や出荷を手伝ったり、父親に認められようと一生懸命。
物語の軸になるのはこのキャルの孤独、切ないまでの愛情への飢え、父親をなんとか喜ばせようとするいじらしさ、そして隠し持つ優しさ繊細さなどなど。
今この映画を見直してみると、親の立場からも子どもの立場からも色んなことを感じます。自分の価値観でしか息子を見ない父親には、腹立ちも感じるけれど、自分にもそんな部分があるのではないだろうかという居心地の悪さやいたたまれなさを感じます。子どもの立場からは愛して欲しい親から見向きされない悲しさがひしひしと伝わります。
結局、キャルは病気の父親と和解するのだけど、そのシーンは涙があふれて止まりませんでした。キャルの嬉しそうな表情も良いんだけど、ここはなんと言ってもアブラの必死の説得が泣かせます。キャルをいちばん理解しているアブラ、その切々としてた訴えには胸打たれました。
病気の父親の傍にいて看病したいと思うキャルは、実は本当に親を愛している心の美しい青年だったと分かりますね。
しみじみと泣ける映画です。
見直してみて本当によかった~。


★★★★☆


ところで、父親の若い頃のコレクションですが、当時のシナリオです。(このシリーズが他に数冊あります)「英和対訳シナリオシリーズ」「エデンの東」は№59ですね。

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中身はこんなの。クリックしてください大きく見えます。

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奥付。昭和30年と言うと1955年、ディーンのなくなった年ですね。

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22:26 : [映画タイトル]あ行トラックバック(0)  コメント(6)
なにを隠そう私もそのひとり。
今でも彼の写真集を大事にしまってありますよ。
お父さまのコレクションはお宝じゃないですか。
シナリオ本って昔からあるんだね。
他に何があるのか気になる…。
ウチもバック・トゥ・ザ・フューチャ-アと
サウンド・オブ・ミュージックは買いました。

2007/05/13(日) 23:57:07 | ユミ │ URL | [編集]

ずいぶん、貴重なものを持っていらっしゃるのね。これは、ほんとにお宝ですわ。
英語も昔のほうが、くずれていなくて、わかりやすくきれいですよね。

2007/05/14(月) 16:56:51 | くまま │ URL | [編集]

>ユミさん♪
ユミさんも彼のファンでした?当時はまだたしか、映画雑誌の人気投票にランクインしていたよね。作品数が少ないのが悲しいね!拗ねた瞳が母性本能をくすぐるわ~(泣笑)
他のは大したものがないよ。グレゴリー・ペックのもあるけど「大いなる西部」だったかな、グレース・ケリーの「泥棒成金」とかジョン・ウェインの「ハイヌーン」とか、あと「赤い靴」とか「ロミオとジュリエット」は、オリビアのじゃなくもうひとつ古いやつだよ。「望郷」「旅愁」他にも少々ってところです。
父は今でもシナリオを買いますよ。
ユミさんの「サウンド・オブ・ミュージック」はそれこそお宝では!!

>くまま♪
映画を見ていて思ったんだけど、英語が丁寧なのもあるかもしれないけど、人の態度そのものが丁寧だったり、礼儀が正しいんですよね!
わたしが感動したアブラの「父説得シーン」はもの凄く言葉が綺麗。
現代人との違いに驚きますよ!
原作も読んでみたいなぁ~~なんて思いましたが。。。
明言は避けますが(笑)

2007/05/14(月) 17:22:38 | short │ URL | [編集]

ごめんなさい。「望郷」はなかった~。(^_^;)

2007/05/14(月) 18:06:35 | short │ URL | [編集]

こんにちは。
あまりの懐かしさに久しぶりにコメントします。

英語を専攻していた大学のときに、アメリカ文学の授業で見ました&読みました。原作は長かったぁ。映画になったのは原作のほんの一部で「あんなに長いのを頑張って読んだのにぃ~」と少しがっかりしたのですが、今でも印象に残っている映画のひとつです。
それと、これがウワサの‘じぇーむす・でぃーん’か…と思いました。

2007/05/19(土) 09:39:02 | さやの │ URL | [編集]

さやのさん、おはようございます♪
コメントありがとうございます
やはり「コレがウワサの・・・」となりますね。じぇーむずでぃーん!!(笑)
拗ねた瞳に弱いので、くらくらしました。かわいいよね。
原作にチャレンジしてみようかなと思っていますが、新訳が出てるそうなのでそっちで。
やっぱ長いの?うーん。死ぬまでには読みたい、と言う事で。(笑)
映画しか知らないけど感動しましたよ~♪

2007/05/20(日) 06:56:07 | short │ URL | [編集]

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