麦の穂をゆらす風

B000NIVIPA麦の穂をゆらす風 プレミアム・エディション
キリアン・マーフィー ケン・ローチ ポードリック・ディレーニー
ジェネオン エンタテインメント 2007-04-25

by G-Tools


監督 ケン・ローチ
出演 キリアン・マーフィ 、ポードリック・ディレーニー 、リーアム・カニンガム 、オーラ・フィッツジェラルド 、メアリー・オリオーダン 、メアリー・マーフィ


タイトルがものすごく優しい感じだし、ミニシアター系のもっとほのぼのとした内容の映画なのかと思ったら、とんでもない、すごく悲惨なアイルランド紛争の一部を克明に描いた問題作で、拷問の場面や処刑シーンなど、正視に堪え難い生々しい恐ろしさのある、そして圧倒的な悲しさを描いた映画でした。美しい風景とは裏腹に描かれているのは、たとえ志が同じでも一つ間違えば肉親や友達でも敵同士になってしまうという、人間の残酷なまでの悲しさでした。

1920年のアイルランド、イギリス軍の暴虐に耐えられないアイルランド人たちは義勇軍IRAを結成、主人公のデミアンは医師としてロンドンの大病院で働くと言う輝かしい未来をふいにして、地元で仲間たちと祖国アイルランドのために立ち上がった・・・。
どの国の紛争も、あまり理解できないわたしです。がアイルランド紛争もかなり悲惨な状態だったと言う事だけは漏れ聞いている。 そんな程度に知識が殆どないわたしにはかなり勉強にもなった作品。
同じように「祖国」を思っているのに袂を分かつしかない仲間たち。どちらか一方だけの視点でもなく、どちらかだけに感情移入するでもない。両方の気持ちが分かるから余計に辛い物語でした。
麦の穂をゆらす風、と言うタイトルは作中にも登場するけどアイルランドの民謡のような歌。旋律が物悲しく、美しい曲で泣かせます。

しかし、イギリス人というと「ブラス」だとか「リトルダンサー」だとか「ハリーポッター」だとか「シャンプー台のむこうに」だとか、愛しい人たちがたくさんいます。でも、国家としてはアイルランドに対してこのように酷い行いをしていたのだと思うとかなり考えさせられるものがある。もちろん、日本にしてもかつてのアジア侵略の事を思わずにいられず、ここに登場するイギリス兵は、当時の日本兵だと思いながら見た。結構きつい。

どうにかならなかったのか、なんとかならなかったのか・・・ともかくそう思えてやりきれなさが残る映画でした。
個人的にはダンがいちばん好きだったな・・・。

★★★★☆
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21:22 : [映画タイトル]ま行トラックバック(0)  コメント(1)
こんにちは

>日本にしてもかつてのアジア侵略の事を思わずにいられず

私たちは先の戦争を「侵略」だと刷り込まれていますが、本当にそうだったのか下記のflashを御覧下さい。
史実は思い込みで語ってはいけないということです。
http://specific-asian-flash.web.infoseek.co.jp/kouseki.html

2007/06/03(日) 10:03:13 | sue │ URL | [編集]

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