ナイロビの蜂

B000HEZ4BYナイロビの蜂
レイフ・ファインズ ジョン・ル・カレ フェルナンド・メイレレス
日活 2006-11-10

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監督 フェルナンド・メイレレス
出演 レイフ・ファインズ 、レイチェル・ワイズ 、ユベール・クンデ 、ダニー・ヒューストン 、ビル・ナイ 、ピート・ポスルスウェイト


わたしはいま、すごく残念なキモチでいっぱいです。
この映画は何であんな予告CMをしたの?
あの宣伝から読み取れたのは「夫婦愛」がテーマだということでは?
違うじゃないの!確かに夫婦愛もテーマの一つでした。しかもすごく感動的な。
でも、この物語は非常に重厚で見ごたえのある社会派サスペンスではないか!わたしたちの文化的で安穏とした生活の基盤には、いったい何があるのか、頭を棍棒で殴られたようなショック、打ちのめされるようなショックと同時に感動を覚える社会派サスペンスでした。
たしかに夫婦愛もテーマの一つであるけど、それよりも「社会派」であると言う点を強調して欲しかった。
とは言え、夫婦愛、社会派、サスペンス、そのどれも中途半端にならずきちんと描ききれていて、人種差別にしろ紛争にしろ戦争にしろ、どこかよその話でしかなかった社会派ドラマよりも、より自分に身近な問題として心に響きました。
是非とも多くの人にオススメしたい映画の一つです。

妻の突然の死から、彼女の足跡をたどり、その行動の謎を追う夫がやがて知った真実とは・・・。

では、ネタバレで感想を。
以下ネタバレ含みますので念のため反転してご覧下さい。



皮肉な事に、テッサが死んでそこで初めてテッサと心から通じ合う事ができたジャスティン。妻の死によってしか結ばれ得なかった本当の愛情。それが切なくて泣かせます。
どうしてテッサはジャスティンに、レポートの事を打ち明けなかったんだろう。「巻き込みたくなかった」その気持ちももちろん分かる。でも、やはり打ち明けられていなかった事にジャスティンは傷ついたと思う。テッサのいとこの家でテッサから送られた映像を見て、それまで疑問に思っていたテッサの愛を、今更ながら痛感する場面には泣かされた。
妻の本当の気持ちを知らなかったジャスティンですが、新薬の開発者である医師を訪ねた先で盗賊団に出会います。これが酷い!こう言うのが今でもあるのかアフリカには。こんな理不尽な「災害」が他にあろうかと思うほど。
その盗賊団から逃れるために自分たちは飛行機で助けられるのだけど、現地の子どもは一人たりとも飛行機には乗せられないと、パイロットに言われます。今現在目の前にいるただ一人の子ども、幼い命、すがるように自分を見ているその子どもを救えない悔しさがジャスティンを襲うのだけど、そのパイロットが言った言葉はかつて自分が妻に突きつけた言葉と同じなのです。やっと妻の気持ちがわかるジャスティン。飛行機のそばを、残酷な盗賊団から逃げてただ走るしかない子どもの姿は、涙、なみだでした。
やがてジャスティンは事の真相をテッサのいとこに託して、結局テッサと同じ連中に命を奪われる。でもそれはジャスティンが望んだ結末。「テッサが僕の家」と言う言葉にはこんなわたしもやはり感動して泣けた。

★★★★☆
ちなみに、この物語帚木蓬生さんの「アフリカの蹄」を思い出しました。これに感動したら是非ともご一読を。
4062635879アフリカの蹄
帚木 蓬生
講談社 1997-07

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12:06 : [映画タイトル]な行トラックバック(0)  コメント(2)
私も同じく、てっきり「夫婦愛」がテーマの映画と思っていました。
確かに妻の死の謎を追うというのは「夫婦愛」を感じるけど、事件の真相に隠された背景を追ってしまったよ。先進国の発展のために後進国で起きている悲劇と隠された真実、監督も「製薬会社の陰謀を描きたかった」だけのことはありました。

ラストのシーンで、やっとジャスティン&ティサの夫婦愛に感動しました。私としてはただの夫婦愛、サスペンスよりは社会派を絡ませたほうが好みです。夫婦愛の話だけだったら、きっと寝ていたかもしれない(笑)

2007/04/18(水) 21:06:47 | ラム │ URL | [編集]

らむちゃん、いらっしゃい♪
らむちゃんの感想見せてもらってるよ。やっぱり夫婦愛の話だと思うよねあの宣伝じゃ。だめだよねぇ。実は「こんなん見んわ」と鼻で笑ってたんだよね。
でもでも見てみれば。。。!!!
ついぞこんな面白い社会派サスペンスもないと思う。見てない人にはすごくオススメしたいです。

2007/04/19(木) 14:16:13 | short │ URL | [編集]

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