四度目の氷河期/荻原 浩

4104689033四度目の氷河期
荻原 浩
新潮社 2006-09-28

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実はちらほらと、不評も耳にしましたが、わたしは面白く読めました。
主人公は、父親のいないワタルという少年。
母親が遺伝子の研究者であったり、自分の外見が一般的な日本人の友達とはどう見ても違っているのを、「自分の父親はクロマニヨン人だ」と思い込んでしまうワタルの少年期を描く作品です。
突拍子も無い「父親がクロマニヨン人」説・・・。
だけど、こう考える事でしか自分自身を保つ事ができず、この考えを生きる事のよすがとしなければ、片時もいられなかったワタルの寂しさ、孤独がひしひしと伝わり、わたしは胸が熱くなる思いでした。
「友達」と言う言葉への羨望、孤独を埋めてくれたイヌのクロやサチとの時間、母親を大事に思う気持ち、陸上を始めた理由など、ひとつひとつに胸打たれました。
後半の物語がちょっと普通っぽくなってしまったり、終わり方がどうもすっきりしなかったり、ちょっと粗は見えるような気がしますが(何様発言失礼)ワタルの気持ちがこんなにも切なく迫る作品、おぎりんならではの成長物語だと思いました。
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16:29 : [本・タイトル]や行トラックバック(0)  コメント(2)
わたしにも、ワタルの孤独感が伝わってきて、切なくなりました。
不満な点は、少々あるようですが、少年の成長物語としてよかったですね。

2007/03/03(土) 20:37:10 | 花 │ URL | [編集]

>花さん♪
丁度同じような時期に読んだのですね!
花さんの感想も見ましたが、ワタルの寂しい気持ちにじんときましたね。
また次の作品にも期待したいですね♪

2007/03/04(日) 22:36:21 | short │ URL | [編集]

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