使命と魂のリミット/東野 圭吾

4103031719使命と魂のリミット
東野 圭吾
新潮社 2006-12-06

by G-Tools


心臓外科を目指し、日本国内でも権威である西園に師事する主人公の研修医、夕紀。彼女は自分の父親を心臓病によって亡くしていた。父親と同じ病気の人を救いたい、その思いから心臓外科を目指したように見える夕紀だが、実はもっと深い所に別の思惑があった。
父の手術をしたのが、実は西園だったのだ。
そして、いま、西園は夕紀の母親と恋愛関係にあるのだ。
このことが何を物語るのか・・・。
そんな夕紀の勤める病院に不審な脅迫状が舞い込む。そこには
「病院の医療ミスを公開せよ」という言葉が・・・。
犯人の狙いはいったい何なのか・・・。





まぁまぁ面白かったと思うのですが、東野サンだとどうしても期待してしまい、ちょっと物足りなかったかな。
夕紀の物語と、病院が脅迫される物語の二つの筋が上手く絡み合っていると言う感じで読ませるのですが、脅迫のほうがちょっと現実味が薄かったかな。狙いが「それ」なら、ちょっとまどろっこしいような気がします。
夕紀が、西園への疑念と信頼の間で揺れ動くのも、見所の一つではあったけど、わたしが今回一番感情移入したのが脅迫犯人の恋人の看護婦。
彼女の最後の言葉にじーんとした。
でも、あとは割りと誰にも深く感情移入はしなかった。
ヒューマニズムがちょっと軽かったかな・・・。僭越ながらそんな感じです。

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