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階段途中のビッグ・ノイズ/越谷 オサム

4344012461階段途中のビッグ・ノイズ
越谷 オサム
幻冬舎 2006-10

by G-Tools


2007年1月、夕張市の成人式の様子を見ていてもらい泣きした人は多いと思う。
人間、逆境のときこそ真の意味で成長するし、味わう感動も本物だし、見えてくる人々の姿も真実だったりする。
この「階段途中のビッグ・ノイズ」も、まさにそんな風に逆境の中から立ち上がり、達成感を掴み取っていく高校生たちの爽やかさを描いた青春デンデケデケデケデケ・・・。


主人公啓人が属する軽音部は上級生の大麻使用による警察沙汰で、廃部となる。でも、伝統ある文化祭行事のライブである「田高マニア」にどうしても出たい!と言う一心から、それまで幽霊部員だったベースの伸太郎と、たった二人で再スタートを切る。
部室ももらえない、メンバーも揃わない、揃ってもクセものぞろい、先生からは目の敵にされるという四面楚歌の中で、時には熱さにメゲながら、時には仲間といさかいを起こしたりしながら、時には目の前の「ふともも」にくらっとしながらも目標の「田高マニア」に向けて頑張る若者たちの、なんと清々しい事よ。
「君たち、世界を変えてみたくはないか?」と言った先生がいましたが、この本には「若さが通用するのは十代の時だけだ」という名せりふを吐く先生が登場します。
それがこの物語の中で地味であるけども大きな存在感を放つカトセン。このカトセンや校長先生が、すごくいいです。
こんな先生の下で学校に通えたら生徒は幸せだろうなと思う。

物語は予想通りの展開ではあったけれど、そうではない意外な展開もあり、読み応え十分!
若いっていいねぇ!と、心から羨ましくなるけど、決してそれだけではない一冊でした。

あさみさんにお借りしました。ありがとうございました。
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10:57 : [本・タイトル]か行トラックバック(1)  コメント(3)
ロックはかっこいいネ。
スクール・オブ・ロックのときも思ったけど
ロックに傾倒してなかった自分がなんとも残念。
『ボーナス・トラック』もなかなかよかったから越谷さんは次も楽しみ。
TB上手くいくかなぁ~。
Let's try♪

2007/02/03(土) 08:23:03 | お名前は? │ URL | [編集]

コメントしたのは私です。
これは削除してください。
お手数をおかけします…スミマセン。

2007/02/03(土) 08:24:20 | ユミ │ URL | [編集]

>ユミさん
爽やかでありましたねぇ!
たまにはわたしもこう言う作品で毒抜きをしなくては!(笑)
わたしもロックを全然聴いていなかったので、その点は残念です。
時が戻るのなら、絶対にガンガンにロックを聴くよね。リアルタイムで!
TB来てないみたい。いつも無駄足させてごめんね~^^;

2007/02/03(土) 21:52:20 | short │ URL | [編集]

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