普通の人々(1980年)

B000B84MI2普通の人々
ドナルド・サザーランド ロバート・レッドフォード メリー・タイラー・ムーア
パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン 2005-10-21

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もう25年も前の作品なんだなぁ。ちょっとびっくり。
レッドフォードの初監督作品。
BGMもほとんどなく、大きな盛り上がりもなく淡々と時間が流れていく、地味で静かな映画なのだけど、心打たれる作品で私はかなり好きなのです。
でも、とっても重いけど。今思うと「グッド・ウィル・ハンティング」に通じるものがある。

冒頭、主人公一家の朝が映し出される。表面的にはごく普通か、それ以上に「出来た」家庭の朝食風景なんだけど、どこか空々しい違和感がある。
決定的なのは、食欲がなくて食べたくないと言う息子のフレンチトーストを、母親が言葉すくなく、でもヒステリックにシンクに捨ててディスポーザー?排水口に押し込む。何度見てもこのシーンは印象的で、母親の息子に対する気持ちを分かりやすく物語ってると思うのだ。
その後、この一家に何かがあったのだな、そのためにこの息子がイライラしているのだな、情緒不安定になってるのだなということがわかる。
次第に明らかになるこの一家の事情。
どうやら、長男が死んでしまったらしい。
しかし、弟であるコンラッドの抱える苦しみは、ただ「兄の死」というだけのものではなかった。

コンラッド、その父親、そして母親…派手ではないが、そのリアルな演技によってこの3人の心理状態が本当にうまく伝わってきて、圧倒される。
特にコンラッドを見ていると、わけもわからない切なさが押し寄せてきて、涙が出てくるのだ。
地味ながらも飽きさせずに釣り込まれるのはひとえにこの、役者たちの演技力、そしてレッドフォード監督の力量の賜物でしょうか。

★★★★☆
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