ロード・オブ・ウォー

B000ENUYRWロード・オブ・ウォー
アンドリュー・ニコル ニコラス・ケイジ イーサン・ホーク
日活 2006-06-09

by G-Tools


監督:アンドリュー・ニコル
出演:ニコラス・ケイジ 、イーサン・ホーク 、ブリジット・モイナハン 、ジャレッド・レトー 、イアン・ホルム 、ドナルド・サザーランド


要は、武器商人の生活と言うか人生を描いたものです。
これが結構安易と言うか軽いノリでその商売に手を染める主人公。
ニコラス・ケイジが演じるのは「死の商人」と呼ばれる武器商人のユーリー・オルロフ。
父親は堅実なレストランのシェフで、ユーリーもそんな風に人生を過ごす選択肢もあっただろうが、あるとき、別のレストランで銃撃戦に出くわしたことから「これは商売になる」と思い立ち、弟とふたりで武器の密売(しかし、違法でもない、グレーゾーンで合法がモットー)に手を染め始める。
そこから、妙にその手の商才があり、あれよあれよと言う間に「その道」では第一人者にのし上がる。

全編、基本的にユーモラスな感じで、ほんとに軽い感じで描いてあるんです。イーサン・ホーク演じるバレンタインは追いかけてくるインターポールの刑事。だけど、ユーリーはなかなか尻尾を出さず逮捕に至らない。真剣なバレンタインに比べてユーリーはどこか真剣味に欠けた、のらりくらりとした感じ。
でも、やってることは人殺しの道具を売ってるんですよね。
目の前で銃を発砲されても、怖がるどころか「これでこの銃は中古だ」とか「商品」の心配をしたりして、なかなか感覚の違いが面白い男だし、ひょうひょうとしてるのが面白いと言うか・・・。

しかし、圧巻なのはラスト。
物語の持つメッセージとか皮肉とか、この世の中の現実とか・・・そりゃもう、わずか数分の場面で頭をがつーん!!と思いっきり殴られたようなショックを受けました。

誰でもバレンタインのような気持ちで、このユーリーを見ていると思うんですよね。武器を密売するなんて非人道的だ、正義にもとる、やめろそんなことは!って言う感じで。
だけど、そんな似非正義感みたいなのは、この「死の商人」ユーリーが最後にバレンタインに言うせりふで粉々に砕けます。
バレンタイン同様に、観客も打ちのめされます。

自分たちが「平和」と信じているものの姿の正体が垣間見えたようで、非常に心に残る映画になりました。
ぜひとも一度ごらん下さい。

★★★★

「今世界には5億5千万丁の銃がある。ざっと12人に1丁の計算だ。残る課題は一人1丁の世界」「私が一年で売った武器の量は、合衆国の一日の輸出量」「常任理事国5カ国が最大の武器輸出国」
スポンサーサイト
21:58 : [映画タイトル]ら行トラックバック(0)  コメント(0)

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可

トラックバック

この記事のトラックバックURL