無痛/久坂部羊

4344011589無痛
久坂部 羊
幻冬舎 2006-04

by G-Tools


為頼英介47歳、町医者。かれは人の持つ病気や症状を外見から、当てることができる(見える)特異な能力を持つ。
あるとき知り合った、精神障害児童の私設で働く臨床心理士の高島奈美子から、施設内の14歳の少女サトミのことで相談を受ける。
それはサトミが、一家4人が惨殺された事件に自分が関わっていると言うものだった。
その奈美子は、元夫から執拗なストーカー行為を受けていた。
一家惨殺事件を追う早瀬は、刑法39条への疑問と必要性の間で揺れていた。
為頼のように「見るちから」がある白神メディカルセンターの白神は、為頼を病院に迎え入れようとしていた。
その白神は、先天性無痛症のイバラを雇い、世話をしていた。
それぞれの物語が繋がる時、事件の結末は…。


面白かったけど、これ、最後まで読めない人って結構いると思う。
あまりにもグロくてえぐいんだもん。
冒頭に、一家4人の殺害現場が事細かに状況説明されてるのだけど、淡々とした描写がグロくて怖い。
今まで読んだ残酷シーンの中でもトップクラスであると思う。
その後も、すっごくえぐい描写があり、グロ好きのわたしもさすがにゲンナリしてしまった。
物語りも、詰め込みすぎの感があったかな。一体何の物語を読んでいるのか分からなくなってしまった。
刑法39条の必要性について、早瀬という刑事がずっと悩んでるのだけど、それが一番この物語の中では読み応えがあった。もうちょっと膨らませてもらっても良かったと思う。
犯罪を犯す人間にたいしての考え方などは、こうやって説かれると納得してしまいそうだけど、差別に繋がる怖い発想では?とも思えた。
どうも極端なんですよね。それが魅力かも知れないけど。

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2008/08/29(金) 01:41:52 | 粋な提案