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生首に聞いてみろ/法月綸太郎

4048734741生首に聞いてみろ
法月 綸太郎
角川書店 2004-09

by G-Tools


「ほうげつ」綸太郎、だと思っていました^^;。
「のりづき」さんだったのね。しかも、作中人物(主人公)と著者が同じ人なんですね。新鮮でした。
もちろん初読み!!kigiさんにお借りしました。ありがとうございました♪


雑誌のライターをしている主人公の法月綸太郎は、昔馴染みのカメラマン田代周平から写真展の誘いを受ける。その写真展で、田代のファンだと言う川島江知佳と知り合うが、彼女は綸太郎の知り合いの翻訳家、川島敦志の姪だった。
江知佳は高名な彫刻家、川島伊作の娘であり、伊作の石膏像のモデルになっている。そんな話の最中に伊作が倒れたと知らせが入る。伊作が倒れた現場にあった江知佳をモデルにした石膏像は、首がなくなっていたのだ。誰が何のために、首を切り取ったのか?
そして事件は起きた。江知佳が行方不明になったのだ。江知佳の失踪と、石膏像の首がなくなっていることとの関連は???


+++++++++++++++++


登場人物の相関が結構ややこしいかも。登場人物は少ないのだけど、中身の濃い相関を展開していて、最初のうちはメモをとりながら読みました(笑)。
事件が起きて、盛り上がるまでがちょっと長い。はやく事件が起きないかな~と、不謹慎なことを考えてしまった(笑)。
事件そのものは、残酷シーンに慣れきってる読者にはたいした衝撃はないけど、同時期に読んだ他の作品との類似点にちょっとビックリ。(読んだのは「心にナイフをしのばせて 感想こちら」)
なかなか進展しない捜査にイライラするが、こつこつ積み重ねるタイプの主人公の推理に、読者も徐々に巻き込まれるようにして読ませられる。だんだんと真相に近づく様子は読み応えがありワクワクした。
犯人がわかってみれば、今までまんべんなく張り巡らされた伏線の数々に思い至り、アレはそう言うことか、と言う発見の連続で、気持ちよく騙された感じの清々しさを覚える。
特に犯人は(またしても)全然分からなかったので、ビックリさせられた。犯人と言うか犯人が行った「工作」に驚かされた。
ラスト、皮肉な巡り合わせに愕然とする川島の慟哭が辛い。

でも、どうしても言いたくなる。
そんな迂遠な手を使わず、さっさと自首と言う形で真相を告白すればよかったのに」と。ゴメンなさい!!(笑)
でも、面白かったです!!
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デザイン:小林昭彦+玉村絵夢。 1988年「密閉教室」でデビュー、1989年「雪密室」で同姓同名の探偵が初登場。 02年「都市伝説...

2008/08/24(日) 02:20:23 | 粋な提案