受命/帚木蓬生

4048736809受命―Calling
帚木 蓬生
角川書店 2006-07

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医者の津村は招聘を受けて、平壌病院に赴くことになった。
時を同じくして、舞子は自社の会長のお供として、万景峰号にて北朝鮮へ渡ることに。
恋人の弟東源が、自社の社長の替わりに父親に会うという使命を受けて北朝鮮に密入国することになったのを知り、寛順もついてゆく決意をする。
入国の方法はバラバラだったが、その国で4人が見たもの感じたこと、そして4人の行く手に待ち受けるものは??


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あ~…ちょっと失敗した!
と言うのは「受精」の続編らしいのです。なのに、「受精」未読なのです。
タイトルからしてそうじゃないかなと思ったけど、やっぱりそうだった。
なので、人物の相互関係やその背後にある信頼や感情などがわからず、よほど読むのをやめて「受精」から読もうかとも思ったけど、舞台となる国への興味が勝って、そのまま読みつづけてしまった。

いつもながら帚木さまの状況描写の緻密さに唸ります。見てきた?ここで暮らしてきた?と思うほどのリアルな描写。
あの国はそんなことになっていたのか!と言う驚きの連続。何がビックリってこれが今現代のことを描いてあるということ。とっても信じられない…。でも、さもありなんと思うようなことばかり。

作品としては、静かな地味目のハードボイルドというところだろうか。ちょっと「総統の防具」にも似た部分があるように感じだけど。
舞台そのものが衝撃だけど、登場人物たちがそんなにドラマティックな刺激ある事件をおこすのではないので、ちょっと展開としてはまったりした感じ。
ただそれも終盤までは!終盤の緊迫感はまた迫力があり涙なくしては読めなかった。

帚木さまのヒューマニズムも余すところなく描かれてて、魅力的な登場人物たちに泣かされる。特に寛順たちのよきヘルプとなった玉順ハルモニがよかった
!!なぜ彼女が身を呈して、東源たちの世話をしてくれるのかが明らかになり、人のつながりが見えてくる部分と、そしてその父親のエピソードには泣きました。
(ちょっと偶然が重なりすぎるという気持ちはしたけどね?)

<天下天下天下>という言葉を教え子たちに伝えたその教師。意味は「天下はひとりの君主のものではなく、人民のものだ」と言う意味である。
この思想があの国にも、そしてどの国にも根付いて、人間の誰もが幸せになる日がくることを願ってやまない。

それにしてもこんな物語を書いても大丈夫なのか?なんて思ってしまったのだけど…。
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2006/09/28(木) 20:02:28 | お名前は? │ URL | [編集]

shortさーん、ハハキギさまを読まれたのねー。
ハハキギさま読みたいのですが、あの厚さに手がでません…
「受精」からなのね。そちらを読んでから読みまする~。
でも今回もヒューマニズムあふれる内容みたいで、楽しみです。

2006/09/28(木) 20:34:19 | bon │ URL | [編集]

>bonさん♪
ハハキギさま、相変わらず泣かせますよー。
「国銅」「閉鎖病棟」「みたびの海峡」ほどには感動しなかったけど、でも★4つってところですね。
北朝鮮の内部が、すっごくリアルに描かれて手感心しました。
でも、「受精」から読んだほうがいいです。人物相関が…。
読まれたらまた語り合いましょ~♪

2006/09/29(金) 10:46:36 | short │ URL | [編集]

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