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棄霊島/内田康夫

4163248102棄霊島〈上〉
内田 康夫
文藝春秋 2006-04

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416324820X棄霊島〈下〉
内田 康夫
文藝春秋 2006-04

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五島列島へ取材に行った光彦は、後口という名前の元刑事に出会い、意気投合する。そこで、軍艦島のことなどを聞くのだが、後日後口は、静岡の海岸でしたいとなって発見される。最後に会った東京地方の人間と言う偶然から容疑者となる浅見。後口の人柄の良さを思い、事件に挑戦してゆくうちに軍艦時まで過去に起きた事件に目を引かれる…。

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光彦100本目の事件、だそうです。
これも、社会は問題をふんだんに盛り込んである。
靖国参拝問題、日本人の宗教感覚、戦争中の強制連行、朝鮮による拉致事件、今の教育問題、タイムリーであり重い問題ばかりです。
やはりいつものように反対とか賛成とか、どっちかの立場にたつのではなく中立的。たとえば拉致問題なんかにしても、昔戦争中に日本が行った強制連行のことを持ち出して、バランスをとろうとしたり。でも、今回はバランスをとろうとしすぎて、どっちつかずのノンポリ的な感じになってる気がしたけど…。それに、日本人は元寇があったからと言ってモンゴルを恨んではいない、と言う意見を日本の戦争責任を追及するアジア各国の意見につき合わせていたが、その対比は時代が違いすぎて無理があるような気がした。
戦争は60年前だけど元寇は700年以上前だからね。
軍艦島という不気味な死の島を舞台に、複雑にもつれあった人間関係を、戦争などを絡めながらミステリーに仕立てた物語はそれなりに読み応えはあったが、長すぎ詰め込みすぎの感があり、ちょっと疲れました。

ラムさんにお借りしました。ありがとうございました♪
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14:59 : [本・タイトル]か行トラックバック(0)  コメント(3)
浅見さん、100回目の事件の読破おめでとう。
100回目にふさわしいスケールの大きな話だったね。拉致被害の県だから、話そのものき興味があって、一気に読んでしまいました。
現在問題になっている拉致、アジア外交など、中立の立場で物を見て、時には皮肉った箇所が印象に残りました。

↑対比のことだけど、私は国民性の違いかなと思うけどね。あちらはなんせ攻撃的すぎる~。

2006/09/27(水) 18:50:00 | ラム │ URL | [編集]

書き忘れ。
↑一応、私の本なので返却の時は間違いなく~

2006/09/27(水) 18:51:14 | ラム │ URL | [編集]

>ラムちゃん♪
ラムちゃんはこっちのほうが興味深い話題だったんだね。
でも、拉致なら拉致だけにもっと焦点を当てて描いてもらったほうがわたしは、読みやすかったかも。
たしかに、いろんな問題は連動してるんだろうけど、あれもこれもって言われてわたしのセマーいキャパはいっぱいいっぱいになってしまったよ…(爆)
でも、内田せんせの博学には毎回ビックリです!!
こう言う問題ってなかなか正面切って論じることが出来ないから、そう言う意味で取り上げた内田せんせの力量に拍手ですねー。

2006/09/27(水) 21:02:02 | short │ URL | [編集]

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