マイライフ・アズ・ア・ドッグ

B00005HRB6マイライフ・アズ・ア・ドッグ
ラッセ・ハルストレム アントン・グランセリウス
角川エンタテインメント 2000-12-22

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ラッセ監督の映画なので前から興味はありましたが、機会あって借りてみました。映画を見る前に分かっていたのは、主人公の少年がライカ犬をコトあるごとに思い浮かべては「ライカ犬より自分の人生はマシだ」と思っているということ。

宇宙をはじめて旅したものは人間ではなく犬です。
ライカ犬、それは実験のために犠牲となり、宇宙をただ飢え死にするまで浮遊していたと言う…。
主人公のイングマルは嫌なことがあるたびに、このライカ犬を思い浮かべて「自分はあの犬よりも幸せだ」と、自分の境遇を受け入れる努力をする。
兄は意地悪だし、自分はドジでヘタレで何をやっても失敗ばかりでいつも病気の母親を怒らせたり嘆かせたりしているけど、自分よりも不幸に違いないと思う相手を思い浮かべれば大抵のことは乗り越えられるのだ。
しかし、母親の状態が段々悪くなり、イングマルと兄は別々に親戚に預けられることになる。
大切にしている飼い犬のシッカンとも別れて、悲壮感漂う別れにシーンに、これから先にこのイングマルに襲い掛かる不幸を予感させられてかなり構えたのだけど、寄宿先の叔父の家は温かくユーモラスで、イングマルを愛情いっぱいに迎えてくれる。友達もすぐに出切るし、なんと、女の子にもモテモテ!
だからと言って幼い少年が母親とはなれて暮らす寂しさがまったくなくなるとは思わないが、予想と違いほのぼのしたカンジの温かみのあふれる映画だった。
もっと惨めで哀しく可愛そうな境遇の子どもが出てくる映画は他にもあるので、ちょっと拍子抜けしたかな。最初にも書いたけど、ライカ犬うんぬん、と言うからにはメチャクチャ不幸な少年を想像していたので。
でも、ラッセ監督らしいいい映画だとは思う。
子どもたちの表情が明るく生き生きと描かれているし、ちょっとした日々の出来事が、大きな事件も派手なアクションもないけど、ガラス工場の街で大人も子どももいっしょに街ぐるみで生活していると言う、今の殺伐とした社会とは全然違う生活の中で瑞々しく描かれていて、地味ながら飽きさせない。
辛い出来事も乗り越えて明るい表情で生きていくであろう少年の未来に、胸がほっこりする作品でした。

★★★
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