押入れのちよ/荻原 浩

4104689025押入れのちよ
荻原 浩
新潮社 2006-05-19

by G-Tools


ファン待望のおぎりんの初期短編集。
今ごろ?と思うぐらい古い作品が集まっているのは「明日の記憶」人気にあやかってのことなのか?と思うのはわたしだけ?


収録作品
●お母さまのロシアのスープ 『小説新潮』2004年12月号
●コール 書き下ろし
●押入れのちよ 『小説現代』2002年12月号
●老猫 『小説現代』2004年4月号
●殺意のレシピ 『小説すばる』2002年8月号
●予期せぬ訪問者 『小説すばる』2001年12月号
●木下闇 『文芸ポスト』1999年秋号
●しんちゃんの自転車 『小説すばる』2001年3月号


全体的には「ちょっと不思議」「ちょっとホラー」「ちょっとミステリー」「ちょっとブラック」というかんじでしょうか。
特に「木下闇」や「しんちゃんの自転車」というのは朱川さんの作品を彷彿とさせました。「ちょっとホラー」と言う印象を受けたので。
書かれたのは朱川さんの作品よりも前なのかもしれないけど、こう言うタイプの作品は、荻原さんには求めないかな~というのが本音かな。
どれも、まとまりのある面白い作品だったと思うけど、わたしは「押入れのちよ」以外は、格段どうという印象が残らない作品だったと思う。
「木下闇」だけは「山岸凉子」さんの作品や岩館真理子さんの「キララのキ」の雰囲気があり、そこは面白かったと思うけど。

で、さすが表題作だけあり「押入れのちよ」はすごくよかった!
仕事がなくて日々の暮らしに困りつつ、彼女のことは信じてる主人公、そのまぬけっぷりとか気が小さいところとか…でも、芯は優しいところとか、それがいかにも荻原さんらしいユーモアを交えた文章で楽しませてくれる。
ちよという、幽霊の人生にも目を向けると、そこには胸の痛みを伴う物悲しさがあったり…。
笑えて笑えて、そしてほろっとさせられる、今までに読んできたどの作品にも劣らない、短編でありながらも長編のよさを凌駕するような、すてきな作品でした。ものすごく好き。

押入れのちよ に関しては★★★★★で
あとは★★★と言うところです。
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23:29 : [本・タイトル]あ行トラックバック(0)  コメント(2)
荻野さんの短編集、すごく楽しめました。
>「ちょっと不思議」「ちょっとホラー」「ちょっとミステリー」「ちょっとブラック」というかんじ
まさにそのとおりですね。
どれも、暗く重くなりがちなストーリーを、ユーモアたっぷりに描かれていて面白かったです。
私は「しんちゃんの自転車」と「押入れのちよ」が好きでした。

今日はTBの調子が悪いようです。。。
重複しちゃったら消してください。

2006/10/02(月) 06:29:54 | ブラッド │ URL | [編集]

>ブラッドさん
こっちにもコメントありがとう♪
TBは届いてないみたい。すみません。せっかくだったのに。
レビュー拝見して、ブラッドさん絶賛されてるので、ホッとしました(笑)
わたしは「千代」いがいはイマイチだったけど、「千代」はもっと長編で読みたいね♪
次の作品にも期待したいですね♪

2006/10/02(月) 09:46:08 | short │ URL | [編集]

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