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【映】だれかの木琴


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原作を読んでいます。
読んでも内容をすぐに忘れてしまうのが常ですが、この小説は印象深くて、詳細は忘れてしまったけど概要はよく覚えていました。

原作の感想はこちら

原作を読んでいると、終始原作との違いを意識したり、原作を思いだそうとしたりして、それが映画鑑賞の邪魔になることがしばしばありまして。。
この映画も、そんな感じで
主人公の主婦はこんなきれいな設定だったのか
とか
美容師はこんなクールな男だったのか
とか
妻と夫のメールの会話は、こんなシーンあったっけ
とか
要するに、概要以外はほとんど中身を忘れてしまってたのですねぇ(^^;

あらすじは、「普通の主婦がとある美容師にストーカー行為をする」というもの。
原作を読んだときは、ストーカーものというとサスペンスなどをついつい思ってしまう私、殺人事件や刃傷沙汰になるのが自分の中の想定で(貧困な予想ですみません…)この物語にはそういった血なまぐさいことは出てこないから、なくてもいいけど、アバンチュールを(古いか??)楽しむという場面もなく、「普通の中の狂気」を描いてあるのはわかるけど、すこし物足りなさを感じてたのを覚えてます。(すみません殺人事件が好きなので)

映画になれば、普通の主婦と思っていた主人公が、演技のせいか演出のせいか最初からなんだか不気味。
常盤貴子が演じてるから、きれいはきれいです。
でも、どこか浮世離れしているというか、危うい感じがある。
すごくおっとりしていて・・・確かにたまにこういう人いるけど(^^;

主人公の小夜子は家を新築して引っ越ししてきた。
美容院も新しいところに行く。
そこで担当してもらった池松 壮亮演じる美容師に、営業メールをもらい、そのメールに返信するうちに、その美容師に執着していく。


で、この池松壮亮演じる美容師が、非常にクール。
ふつうならこんなことまでされたら気持ち悪くて取り乱すやろ!!ってことまでされても、たとえ一人の時には「なんだよこれ!」と絶句していても、次に小夜子が美容院に来てもごくごく普通にテンション低くクールに対応するのですね。

美容師には恋人がいて、この恋人が小夜子に対して逆上するんだけど、美容師は小夜子を決して悪く言わず、あまつさえ恋人をたしなめたり叱ったりする始末。
美容師としてプロ根性が徹底してるのか、まぁともかく全編クール。

原作と同じで、サスペンスチックな展開というよりも、心理的な不気味さを描いた映画は、バックに流れる音楽も功を奏して、原作の得体の知れない気味悪さを倍増してたと思います。


人間、何かに執着するというのは、反対に満たされない部分があるからこそ、何か別のものに執着するんだろう。
小夜子は夫との関係に満たされないものを感じていたんだろうか。
夫は妻を女としては見ていない。会社の若いきれいな部下に色目を使ったり、通りすがりの女とさえ一夜の関係を楽しんだりしている。「家庭にセックスを持ち込まない」タイプだろうか、世の中の大半はこういった夫婦が多いのかもしれないですね。
それに小夜子には趣味がないね。
私みたいに韓ドラばっかり見てろというつもりもないけど、趣味があればそっちに没頭することもできる。
でも、何もないから、美容師にのめり込んだんじゃないかなと思いました。
やっぱ人間、なにか自分の好きなことがないとダメだよねと思ってしまいました。

夫婦は後半、メールで会話します。
たしかに直に言い合えば喧嘩になるかもしれませんが、隣に座りながらメールでやり取りするのって、やっぱり変。
こんなシーン、原作にあったかな?

最後はまた別のターゲットを見つける小夜子。
美容師じゃなくても誰でもいいのですよね。
そういう「対象」が必要なだけで。


小説を読んだとき、その後美容室に行き、男子に担当してもらった時は、かならずこの小説を思い出しましたっけ。
いまは女の美容師さんに担当してもらってるので、そんな心配ないですが。

いや、実は男でも女でもやっぱり、自分もいつかこういう風に誰かに執着してしまう日が来るかもしれません。
それが一番怖い。

と、誰もが思う物語だと思います。




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