【映】セッション

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映画「セッション」を見ました。
名門音大でドラムを学ぶ男子学生と、鬼教師との物語です。

この教師の鬼っぷりがもう、半端じゃなくて。。。怖いのなんの。
私だったらすぐにメゲてしまうなぁ。(^-^;
実際、映画を見ているだけでも、私まで怒られてるような緊張感が伝わってきて「こ・・・こわ~~~・・!!!」とビクビクしながら見てました(^-^;
スリリングで緊張感に包まれた2時間。
あっという間でした。

ただ、鬼教師のことを私は好きになれなくて、でも、この映画ではこの人は「いい人」で、この人を尊敬しないといけないんじゃないだろうか?私には無理・・と言うことは、私にはこの映画のよさがわかってないんじゃって言うことか??
と、そんな居心地の悪さがありましたけど(^-^;

しかしながら、結局、主人公のドラマ―少年も「いい人」ではなくて(^-^;
ふたりとも全然好きになれない人物だった。

映画って、誰か好きな人がいないと、誰に感情移入してみたらいいか分からなくなるよね(^-^;
この映画には好きな人が全然いなくて困りました。
でもそれでも面白かったのがこの映画の凄いところだと思います。

鬼教師のセリフですごく印象深いものがある。
「人間をダメにするのは【よくやった(GoodJob)】と言う2語」
とかいうものです。
この映画のテーマがそれだと思います。

昨今は、しごきなんてもってのほか、きついしかり方もダメ、ともかく褒めて育てよ・・・と言う環境です。
この鬼教師はその真逆を堂々と行くのです。
叱って叱って苛め抜いて貶めて罵倒して突き落とす、それでも這い上がって付いて来られる人間だけが(この映画の場合)ドラマーとして成功する。
その信念で教育してるので、ものすごくものすごく厳しいです。

ここからネタバレ

そのおかげで少年も性格が悪くなるのですよね(^-^;
音楽が第一だから、恋人とも別れる。
自分で誘った相手なのに「君といる時間が惜しい。」とか言って。
デートの時間もなくなると、君は文句を言うだろう・・とか、すべて自分が想像したことでしかないのに、恋人を責めたのです。
なにこいつ、バカか?
と思うけど、ほんと、バカになってしまったのね(^-^;
途中で先輩の楽譜をあずかって、それが紛失してしまうという騒動があるけど、それも少年の自作自演らしい。
先輩が楽譜をなくして、先生に怒られ、自分がメインドラマーに昇格するんだもん。
そのときひそかににやりと笑う少年。
あ~これはこいつがやったんだなと思うんですが、もう、この主人公が嫌いになってくる。

先生もね、厳しいけれど、人間性は素晴らしいのかと思ったのに、実はそうではない。
主人公のドラマ―少年が、しごきのなかで鬱状態になってしまう。
人間性は崩壊するし、大変なことに・・・。
それで少年はドラムをやめてしまう。
平凡な大学生になろうとする少年は、付きものが落ちたように「良い人」に戻ってて。。
でも、どこか空虚な感じが否めない。

のちに二人が再会すると、教師のほうは当時の責任を問われて教師をクビになっており、しかし、ジャズはもちろん続けていて、次回のコンサートに少年をドラマーとして誘うのです。
禍根を残してないその教師の様子に、ああ、さすが音楽を愛する人間に悪い人はいないんだなぁ・・みたいに思って感心しました。
ところが、それはなんと「仕返し」だった!!
コンサートの舞台で演奏が始まると、それは少年が演奏するように聞かされていた楽曲ではなく、全然知らない「新曲」だった!
まるで分からないから、右往左往するだけの少年。
その会場にはプロのスカウトも来ているというのに。
いったんダメだというレッテルを貼られたら、一生プロのドラマーになるチャンスはなくなる、たしか鬼教師はそう言ってた。
と言うことは、舞台の上で少年に恥をかかせ無能っぷりを披露させて、少年のチャンスを奪ったと言うこと?
「お前がおれを告発したんだろう」と少年に恨みをぶつけたのでした。
なんちゅうセコい男。。。がっかりも甚だしい(^-^;

茫然自失で会場を去ろうとする少年。
優しく抱きしめる父親。
しかし、少年は舞台に戻り、教師の鼻を明かすように、自分で演奏を始めます。
楽団もそれに続きます。
それはそれは素晴らしい演奏を披露する少年。
その演奏に、最初は悪態をついていた教師も釣り込まれるようにタクトを振り・・。
ふたりの「音楽」が見事に共鳴します。



少年の技術を高めるのは、父の優しい抱擁ではなく、鬼教師に対する「憎しみ」だったと?
おのれフレッチャーめ!!という気持ちこそが、憎い憎い相手とではあるけれども、最高の演奏を生み出した。
好きとか嫌いとか関係ないっていうか、
甘さがいっさい排除された世界。

音楽が憎み合う二人を結び付けたのか??

みたいなラストで、私はこのラストがまた苦手(^-^;

どこかの誰かのブログには、そのあと二人がまた決別した・・と想像してあって、私もそれならしっくりくるかなと思いました。
少年が先生に「もう二度とあんたとは演奏しない。会わない」と捨て台詞で去るのです。
それが小気味よくって、私としてはベストかな。

世間的にはものすごく評判がいいです。
たしかに面白かったし印象に残る映画です。
でも、自分に甘い私には、ちょっと厳しすぎたかな。



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